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Xeon 6にLunar Lake 全方位で競合をリードする、信用のブランドがIntelだ――基調講演でパット・ゲルシンガーCEOが語ったこと

ITmedia PC USER / 2024年6月5日 17時5分

 ゲルシンガーCEOは、AIの最新形態の1つである「RAG(Retrieval Augmented Generation」に触れ、「RAGスタイルのAIの利用度が上がっていくと、CPUベースのサーバはそのデータベースとして運用されていき、AIモデルそのものは主にAIアクセラレータで動作するようになっていくだろう」と語る。

 RAGは、LLM(大規模言語モデル)に外部情報(検索エンジンや特定分野の専門情報など)を掛け合わせることによって、生成される回答(データ)の精度を高めるための仕組みだ。

 このような用途において、現在はGPUサーバを使うことが多い。それに対して、ゲルシンガーCEOは「IntelにはGaudiシリーズがある」と語り、このタイミングで第3世代AIアクセラレータ「Gaudi 3」の展開をアピールした。

 Gaudi 3は、FP8(8bit浮動小数点)演算における「GEMM(General Matrix-Matrix Multiply)」の理論性能値が最大1835TFLOPSとなる。競合のNVIDIAのAIアクセラレーター「NVIDIA GH200」の同一条件における理論性能値は最大1514TFLOPSとなるため、約321TFLOPSの性能差がある。

 そこでゲルシンガーCEOは「Gaudi 2やGaudi 3は、競合と比べてどのくらい安いの?」と、RAGを適用したAIチャットに質問した。そう、このAIチャットにはGaudi 2やGaudi 3、そしてNVIDIA GH200の価格情報へとアクセスできるように設定されていたのだ。

 すると「(NVIDIA GH200に対して)Gaudi 2は3分の1、Gaudi 3は3分の2です」と応答していた。

●クライアントPC向けCPUもAI推し

 基調講演の終盤は、クライアントPC向けCPUの話題が取り上げられた。

 Intelは2023年末、クライアントPC向けCPUのメインブランド「Coreプロセッサ」のリブランドを実施し、長年付いていた「i」を取ると共に、上位モデル向けの新ブランドとして「Core Ultraプロセッサ」を立ち上げた。

 Core Ultraプロセッサは名前が変わっただけでなく、AI時代の突入に合わせて推論アクセラレータ(NPU:Nueral Processing Unit)「Intel AI Engine」を新たに搭載した。その初代製品が、現行の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」(開発コード名:Meteor Lake)だ。

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