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「XREAL Beam Pro」実機レビュー 格安3Dカメラになるスマホ型デバイスが日本でも登場 CEOにも狙いを聞いた

ITmedia PC USER / 2024年6月19日 12時35分

 純正のカメラ機能では2Dビデオ、2D写真、空間(3D)ビデオ、空間(3D)写真の撮影が可能です。なお空間系コンテンツは横位置での撮影が求められます。

 空間系コンテンツのアスペクト比は16:9で、データは2つの写真・映像が横に並ぶサイドバイサイド方式で記録されます。これは最も普及している方式で、不要なシーンのカット編集や切り抜き、フィルターなどの効果は標準ビュワーで行います。

 なおVision Proで見るためのApple純正空間ビデオフォーマットに変換する際は、「QooCam EGO spatial video and photo converter」を用いるようです。Vision Proを個人所有していないためここは未確認ですが。

 またXREAL Beam Proで撮った空間ビデオをYouTubeにアップロードすると、立体映像だとは認識してくれませんでした。YouTubeのヘルプを見ると3Dメタデータの追加が必要な模様です。現時点ではPC経由でなくてはアップロードできないのかもしれません。

 立体表現は、ポケットサイズの格安3Dカメラと考えると良好です。ただし、いろんな波長の光源が入り交じる場所ではホワイトバランスが安定しないこと、そしてセンサーサイズの小ささから、暗い場所での撮影品質にもやや難があると感じました。純正カメラアプリの品質向上を期待したいところです。

 ハードウェア情報をまとめて表示してくれるアプリ、CPU Xでカメラのデータを見ると12.59MP(1259万画素)と表示されていたので、クロップ&電子手ブレ補正の分を含めてこの画素数で映像を記録しているのだろう、と感じたことも記しておきます。

●「Snapdragon 6 Gen 1でも十分にARを楽しめる」

 XREALのチー・シューCEOが来日したタイミングで、XREAL Beam Proのお話を聞いてきました。開発の背景には、XREAL Air 2シリーズの母艦デバイスが必要だったこと、ARグラスをより楽しむためのコンテンツをユーザー自身が作れる環境を提供したかったことの他に、「映画やライブ配信、Androidのゲームも、クラウドサービスでリッチなPCゲームもARグラスで楽しんでほしいという気持ちがありました」といいます。

 そういったユースケースから、XREAL Beam Proのプロセッサとして選択したのがSnapdragon 6 Gen 1とのこと。スペックリストを見たときに「ミドルクラスのなかでも下位グレードのSoCで大丈夫だろうか」と思ったのですが、確かにエンタメを楽しむなら十分な性能でした。

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