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リブランドした「Intel Xeon 6」はどんなCPU? Intelの解説から分かったことを改めてチェック

ITmedia PC USER / 2024年7月2日 16時5分

 CXL 1.1でも、「Single Tier Memory」モードのCXLメモリがサポートされていた。それに対し、CXL 2.0ではその発展形である「Flat Memory Mode」がサポートされる。これは高速なローカルメモリ(DDR5)を「Near(近くの)メモリ」として定義し、低速だが容量の大きいCXLメモリを「Far(遠くの)メモリ」として定義して運用するメモリシステムだ。どちらのメモリを使うかは、ソフトウェアからその用途に応じて使い分けられる。

 例えば「SSDやHDDに格納しておくほどに使う頻度が低いわけでないけれど、かといって高速なメモリ(≒DDR5メモリ)に常時置いておくようなものでもないよなぁ……」という、利用頻度がそこそこのデータ置いておくスペースとして、CXLメモリの活用が進むと思われる。

●Xeon 6の「Pコア版」「Eコア版」はどう使い分けるの?

 Xeon 6プロセッサでは、性能特性に明確な違いを持つ2バージョンが用意される。ユーザー(顧客)視点に立つと、そのことはこれまでのCPU選びのセオリーが適用できなくなることでもある。

 そのことを想定してか、Intelは「Pコア版」「Eコア版」それぞれの想定用途をまとめた表を作っている。下表は、Pコア版とEコア版の簡単な機能差分を示している。

 この表を見ると、SIMD系の拡張命令セット「AVX-512」と、行列演算系の拡張命令セット「AMX」はPコア版でのみ利用可能であることが分かる。Pコア版は科学技術計算を始めとするHPC用途、あるいはAIの学習処理用途といった、演算負荷の高い用途が向いていそうだ。

 一方で、Eコア版はストリーミングサービス、SaaSアプリケーションなどのマイクロサービス用サーバや、Webサーバ、メールサーバ、クラウドストレージサーバなどの一般的なサーバ用途などに適している。

 なお、6月に出荷を開始したXeon 6 6700Eシリーズの製品ラインアップは以下のようになっている。

 競合するAMDのサーバ向けCPU「EPYC」シリーズとは明らかに異なる設計方針で展開されるXeon 6プロセッサ。業界でどのように受け止められるのか注目したい。

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