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映像を生成AIでテキスト化! ネットワークカメラ「ATOM Cam GPT」を試して分かった実用性

ITmedia PC USER / 2024年8月1日 17時0分

 これら操作性の悪さは、本製品と同時にリリースされた新アプリのUIも関係しているが、ATOM Cam Swingは比較的きびきび動く一方で本製品はもっさりしていることからして、純粋に本製品のパフォーマンスが低いように思える。画面上で何らかの操作をしてから実際にカメラが反応するまでのタイムラグも、本製品の方が明らかに長い。

 またこのアプリは、起動から映像表示までの時間がかかるのも困りものだ。こういったライブ機能を備えたカメラでは、思い立った時にどれだけ早く映像を見られるかが生命線だが、本製品はルーターが至近距離にある環境で10秒も20秒も待たされるのはざらで、タイムアウトも頻繁に発生する。さらに通知からアプリを開いた場合、本来ならばイベント(過去の録画)に飛ぶはずがライブに飛ぶといった、バグらしき挙動もまれに見られる。

●ナイトビジョンは非搭載

 もう1つの両製品の大きな違いとして、ナイトビジョンが非搭載であることが挙げられる。製品ページのナイトビジョンの項目には「4個のLED(5000k)」との記述があるが、これは内蔵のLEDライト×4で周囲を照らせば暗いところでも撮影可能という当たり前の事実を書いただけで、既存モデルのように赤外線を用いた暗視機能は搭載していない。ナイトビジョンという用語をこのような意味で使うメーカーは珍しい。

 また従来のATOM Cam Swingは、わずかな明かりがあればナイトビジョンをオフにしてもある程度は周囲の様子を見られたのだが、本製品は同じ環境でもほぼ真っ暗だ。当然ながら、モーションと連動してLEDライトを自動点灯させることもできず、手動でLEDライトをオンにしない限り、暗い場所では使い物にならない。

 さらに本製品は屋内用ということで防水/防じん機能も搭載しておらず、屋内/屋外を問わずに使えたATOM Cam Swingと違って利用範囲は極端に限られる。少なくとも、ATOM Cam Swingと同等以上の機能および性能を期待して買い替える製品ではないのは明らかだ。

 さらに既存モデルは、動作検知とは関係なく平時から常時録画が行えるのが一つの売りだったのだが、本製品ではそれも省かれ、動作を検知した時のみ録画する仕様に改められた。他社含め現行のネットワークカメラの中では貴重な機能だっただけに、この仕様が全モデル共通になれば、同社製品にこだわる必要がなくなるという人も少なくないはずだ。

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