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LenovoとAMDが語る「AI PC」の将来像 普及には業界横断のAIパートナーシップが重要に

ITmedia PC USER / 2024年9月10日 18時53分

塚本氏 Lenovo側の視点でいえば、最新のテクノロジーを最適な形で載せていくというところで、やはり最適なシャシーや温度管理、そしてキーボード回りが熱くならないかといった使用感、バッテリー駆動時間に充電速度など、いろいろな要素で仕上げていくことが重要です。

 戦略的なコラボレーションがどのような形で行われているかといえば、数年先を見据えた、かなり前の段階からデザインプランを練っています。プラットフォームの面でも、単にAMDの製品を利用するというのではなく、実際にLenovoが持っているお客さまの声を反映する形で、共同で製品作りを行っています。

 両社の間にはコロケーションラボというか、共同の研究開発拠点があり、開発段階で出てくるいろいろな問題を持ち込み、エンジニア同士がフェース・トゥー・フェースですぐに集まってチューニングしています。

──ジョイントラボでは実際にどのようなチューニングが行われているのでしょうか?

塚本氏 チューニングの段階では、ベンチマークでどういった数字を出すのかという話だけではなく、『一緒にこういうシナリオを考えてチューニングしていきましょう』といったことが行われています。

 例えばコロナで、多くの人が在宅勤務でTeamsを使うようになりましたが、実際に使ってみたら短時間しか使えなかったということでは困ってしまいますよね。LenovoではAMDのみならず、Microsoftや他のISV(独立系ソフトウェアベンダー)を巻き込み、アプリケーションの起動からWebブラウジング、そしてストリーミングまで、さまざまな最適化のための検証を行っています。

 この他、コマーシャル分野で独特だと思うのは、外付けディスプレイをつなげて使うお客さまが多いことですね。USB Type-Cケーブルでドッキングステーションに接続し、複数のディスプレイを接続する用途が多いようですが、その際にパフォーマンスを含めた動作に問題ないか、そういったことを包括的に検討しつつ開発を行っています。

──コマーシャル分野とコンシューマー分野におけるPC開発では、どういった部分が最も異なりますか?

塚本氏 コマーシャル分野では主に2つのターゲットがあり、1つはビジネス・エンドユーザーということで、本当に端末として使うお客さま、もう1つがIT部門など業務の中でPCを活用するお客さまです。前者はよりコンシューマー分野に近く、いかに安心して使っていただけるかを主眼としています。

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