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LenovoとAMDが語る「AI PC」の将来像 普及には業界横断のAIパートナーシップが重要に

ITmedia PC USER / 2024年9月10日 18時53分

 一方で、後者はどう管理するのか、例えば私たちが出荷しているPCそのままの状態で利用するのではなく、彼ら自身のコーポレートの利用イメージを作成し、それを導入していることが多くあります。その中で、いかにPCをうまく“デプロイ”していくのか、さらにセキュリティや管理性が求められるようになり、そこがコンシューマーと大きく異なってくるところです。

 Lenovoの訴求ポイントは、私たちの技術をいかに最新のプラットフォームに最適化していくか、もちろんOSもそうですが、それ以外のあらゆる部分でセキュリティをしっかりと提供していくことにあります。

ウナングスト氏 設計側の立場でいえば、より良いセキュリティ、管理性、そして信頼性の3つがポイントとなるでしょう。AMD PRO Technologiesのセキュリティ機能もそうですが、多層にわたるセキュリティ設定が必要です。

 MicrosoftのOSレベルのセキュリティに加え、ThinkShieldというセキュリティソリューションなど、アプリケーションレイヤーでの対応が重要なのです。

●AIエコシステムの拡大には、ISVのコミュニティーが重要に

──AI PC元年と呼べるほど製品が花盛りですが、このエコシステムの拡大でどのような点が重要で、ユーザーにメリットがあると考えていますか?

ウナングスト氏 まず、ユーザーにとってのメリットですが、第1世代と第2世代のAIプロセッサにおいて、それが使われている既存のアプリケーションにより良いパフォーマンスやサービスを提供できることです。

 例えば、TeamsやZoomなどのアプリケーションがより長い時間、利用できるようになります。Copilot+ PCが提唱するように、将来的により多くのアプリケーションがAIを使うようになれば、それらを並列させて処理できるようになるメリットもあるでしょう。

 AMDとしては、AIエコシステムにコミットしており、こうしたAIアプリケーションを開発するAI ISVのコミュニティーを2024年内に150社集めるという目標を立てていますが、問題なく達成できそうです。2025年にはさらに多くのISVが参画することになるでしょう。

塚本氏 Lenovoとしても、やはりISVが重要だと考えています。CPU、GPU、NPUがそろったわけですが、必ずしも全てのプロセスでNPUを使うのではなく、適材適所で利用し、電力当たりのパフォーマンスを向上させて生産性を上げることが必要です。

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