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XRグラス「RayNeo Air 2s」、エンタメ用途はバッチリ! じゃあビジネス活用では……?

ITmedia PC USER / 2024年9月17日 12時5分

 さらにテンプル部分の構造も良好で、締め付け感がかなり軽減されています。この着け心地は非常に重要で、利用頻度に大きく関わってくる要素だと考えています。個人的には、今まで体験したサングラス型デバイスの中で、一番着け心地が良いです。

 デバイスに接続すると、問答無用で目の前にドーンと画面が表示されます。3DoFなどの機能がある場合、どこかの空間に画面を固定するといった使い方をすることもできますが、本製品では不可能です。

 逆に常に目の前に何かしらが表示されることになります。よく言えば、ARグラスで散見される「右の空間に配置した画面は、視野角の問題から右を向かないと表示されない」といった問題は発生しません。

 極端な話、XRグラスというよりは「USB Type-C接続のグラス型モバイルディスプレイ」とイメージした方が、製品として分かりやすいですね。

●PCでの活用は、付加価値がなかなか見いだせなかった

 Windows/Mac/Android/iOS(USB Type-C搭載モデル)など、USB-Type CのDisplayPort Alternate Modeによるディスプレイ出力に対応しているデバイスであれば、接続するだけで外部ディスプレイとして認識されます。

 ビジネス利用と考えるとPCやMacで使いたくなりますが、なかなか活用方法が見いだせませんでした。可能性がある拡張ディスプレイとしての使い方ですが、RayNeo Air 2sはそもそも画面が目の前に表示され続けます。そして、サングラスもそれなりに濃いため、例えばノートPCの外部ディスプレイとして使おうと思っても、ノートPC本体のディスプレイが見えづらくなってしまいます。

 ありえると思ったのは、ノートPC側の画面表示をオフにし、RayNeo Air 2s側のみ表示して使う方法です。これは、周囲から画面が見られないということで、ノートPCにプライバシーフィルターを装着する以上ののぞき見防止効果が期待できます。実測してはいませんが、ノートPCの画面表示よりもRayNeo Air 2sのみ画面表示させた方が、バッテリー消費が少ないということもありえそうです。しかし「そこまでして使うか」という問題は付きまといます。

 他には、流行のミニPC用のディスプレイとして使うような用途でしょうか。こちらは、相当コンパクトな環境が作れそうです。

 Windows PC用に「TCL NXTWEAR Mirror Studio」という、空間にアプリウィンドウを表示するアプリも無償提供されています。しかし、私のPCとの相性問題か、どうも画面表示がうまくできなかったため諦めました。

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