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PCやプリンタはまだまだ便利になる 着々とAI活用例を増やすHPが続々と新モデルを投入

ITmedia PC USER / 2024年10月1日 11時5分

 簡単にいうと、HP Boostはデスクトップワークステーションに装着したGPUのリソースを社内(同一ネットワーク内)の別のPC/ワークステーションから“借用”できるサービスだ。主にデータサイエンティストなどが利用することを想定しており、普段は可搬性の高い軽量モバイルノートPCなどで作業を行いつつ、学習/分析作業でGPUリソースを利用したい時にワークステーションへとアクセスすることで学習/分析パフォーマンスを向上できる。

 この他、以前より同社がアナウンスしている「HP AI Studio」のソリューションに、ビジネスに有用なAI開発を支援する「Gen AI Lab」「AI Creatin Center」に改めて触れると共に、PCのCPU/SoCにあるNPUを活用して動作する「AI Companion」と「Poly Camera Pro」の機能についても紹介された。

 AI CompanionやPoly Camera Proについては、ピーク性能が40TOPS以上のNPUを備える、いわゆる「新しいAI PC(Copilot+ PC)」の要件を満たすHP製ノートPCを対象としている。

 AI Companionは、PC内のローカルファイルや情報を活用して各種作業を支援したり、トラブルシューティングを行ったりする機能だ。Poly Camera Proは、ビデオ(Web)会議で使うWebカメラの各種エフェクトをNPUにオフロードすることで高効率かつ低消費電力で行う機能となる。先述のHP Boostと組み合わせると高度な分析処理も可能となるため、PCの利用の幅が広がるというのが狙いだ。

 また、同社が業界初という「Remote Remediation Service」により、リモートでありながらUEFI(BIOS)より下の階層でのトラブルシューティングが実現する。これにより、従来ならIT部門スタッフ(情シス)や業者の出張作業(または引き取り後の作業)が必要だった問題、例えばBSoD(ブルースクリーン)への対応も、リモートで行えるようになるため、作業負荷やダウンタイムが軽減され、結果として生産性が向上するメリットがあるという。

●AIはプリント体験も変える

 このように、さまざまなAI活用による業務改善の例が紹介された今回のイベントだが、実は筆者が最も興味を持ったのは「HP Print AI」と呼ばれる同社製プリンタ向けの新機能だ。

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