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「Adobe Creative Cloud」が2025年版に より一層の生成AI活用とコンテンツ制作効率向上を実現

ITmedia PC USER / 2024年10月14日 22時5分

 なお、カメラのRAWファイルを管理する「Adobe Camera Raw」には、以下の新機能がテクニカルプレビュー、またはβ版として実装される。

・生成拡張への対応(テクニカルプレビュー)

・「Adobe Adaptive」の実装(β版)

・写真の「空」と「人物」を内部的に自動調整してレンダリングする

・ダイナミックレンジの広い画像で使うと効果的

ACR機能の強化(テクニカルプレビュー)

・スーパー解像度(超解像)/RAWディテール/ノイズ除去の各処理をする際に、個別のDNGファイルを生成しないように

・ノイズ除去設定の再調整が迅速に

●Photoshop:電線や人物などの除去機能を順次実装

 画像レタッチアプリ「Photoshop」では「削除」ツールに「不要なものを検出」という機能が加わった。その名の通り、画像の中から条件に当てはまるオブジェクトを自動検出し、選ぶだけで消去してくれるという機能だ。現時点では「人物」「電線とケーブル」の検出/削除に対応している(Web版では当初「人物」にのみ対応)。

 この削除ツールでは今回、生成AI(Adobe Firefly)を活用した削除機能も選べるようになっている。標準ではシーンやオブジェクトの状況によって生成AIを使うか否かを自動判断する「オート」設定だが、常に生成AIを使うオプションや、逆に生成AIを一切使わないオプションも選べる。

 他に、以下のアップデートが行われる。

・生成AIを利用する各種機能のモデルが「Firefly Image 3」に更新

・「生成塗りつぶし」「生成拡張」「類似を生成」「背景を生成」で利用可能

・従来モデルと比べると、生成結果の品質が向上する

オブジェクトベースの編集機能の実装(Web版)

 また、β版のアプリでは「生成ワークスペース」が新規実装されている。これは画像やアセットの生成を高速化できる機能で、ユーザーの「お気に入り」や「履歴ノート」を参考に、ユーザーが欲しいと思われるコンテンツのバリエーションを複数自動提案してくれるというものだ。ただし、現時点では英語版βアプリにのみ実装されている(日本語を含む他言語のβアプリでは利用できない)。

●Illustrator:オブジェクトの並べ替えに柔軟性

 ベクターベースのグラフィックスデザインツール「Illustrator」では、新しいオブジェクト整列方法として「パス上オブジェクト」が実装された。これは線形(≒直線)だけでなく曲線を含むあらゆる線形上にオブジェクトを並べた上で取り付け/配置/移動を自由に行えるようにするものだ。

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