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これはちょうどいいSSDだ! 容量2TBの「FireCuda 530R」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年10月28日 14時0分

これはちょうどいいSSDだ! 容量2TBの「FireCuda 530R」を試して分かったこと

日本シーゲイトの内蔵SSD「FireCuda 530R」のパッケージ(写真は2TBモデル)

 日本シーゲイトのSSD「FireCuda 530R」は、同社の人気モデル「FireCuda 530」の後継となる製品だ。最高速という点ではPCI Express 5.0 x4接続の上位モデル「FireCuda 540」が勝るが、FireCuda 530Rは現状で最も普及しているPCI Express 4.0 x4接続の新製品として投入され、ある意味では主力モデルと言える。

●前モデルからシーケンシャルアクセスを向上

 同社製SSDのネーミングルールはHDDと同様だ。Barracudaシリーズがパーソナル向けのメインストリームモデル、FireCudaシリーズはゲーミングやクリエイター向けのモデルとなる。そしてFireCuda 530Rは、PCI Express 4.0 x4接続というスペックの中で、高速/高耐久を重視するゲーミングモデルと位置付けされる。

 FireCuda 530Rの容量は4TB/2TB/1TBで、大容量4TBモデルが先行して発売された。また、ヒートシンク付きモデル、マザーボード付属のヒートシンクを利用するヒートシンクなしモデルが用意されており、利用するマザーボードのM.2ヒートシンクの有無や裏面冷却設計別に選べる。今回はヒートシンク付きモデルをベースに話を進めていこう。

 まずは、FireCuda 530Rのラインアップとスペックを表にまとめた。

 特徴としては、連続読み出し速度は各容量で同じで毎秒7400MBだが、同書き込みについては1TBモデルが最速の毎秒7000MBとなる。また、一般的に大容量モデルほど有利なTBWは、当然4TBモデルが最も高いが、1TBあたりに換算しても4TBモデルが2TB、1TBモデルに対して若干大きな数値になる。

 速度重視なら小容量のモデル、耐久重視なら大容量のモデルを狙うのがよいだろう。なお、保証期間は5年だ。FireCudaの他のラインアップやBarracuda SSDの一部モデルも5年ではあるが、FireCudaの特典として「Rescue Data Recovery Services」データ復旧サービスも3年間適用される。故障が対象の保証とデータに対する保証の両方で安心を得たいならFireCudaを選ぶとよい。

 では、FireCudaブランドの他の2TBモデルと比較してみよう。

 旧モデルのFireCuda 530と比べると、連続読み出し速度が毎秒100MB向上している他、ランダムアクセスは読み出し/書き込み共に30万IOPSずつ向上している。また、TBWはFireCuda 540より400TBW高く、FireCuda 530より150TBW低い位置になる。なお、NANDセル自体はどれも3D TLCで共通だ。

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