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M4ファミリー搭載Macは新規や買い増しだけでなくM1/M2ユーザーの買い換えにもお勧め――使い比べて分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年11月22日 12時5分

 タッチ操作やペン入力に対応しないものの、新しいiMacやMacBook Proで選べるNano-textureガラスは、M4チップ搭載iPad Proと同様に防汚対策を強化したものだ。特に大画面なiMacでは、Nano-textureガラスがもたらす体験は驚くに値する。あくまで筆者の主観ではあるが、追加のコストを払うだけの価値はある。「エントリークラスの製品だからもったいない」ということはなく、人によっては「SoC(プロセッサ)の絶対的な性能の向上」よりもインパクトを与えるだろう。

 なお、Nano-textureガラスを選択した場合の追加金額は以下の通りとなる。

・iMac(8コアCPU構成を除く):3万円

・MacBook Pro(14インチ/16インチ共に):2万2000円

 リアルのApple Storeなど、Nano-textureガラスを搭載したiMacやMacBook Proの実機を展示している店舗もある。気になる人は、実機展示の内容を確認した上で選択の有無を検討するといいだろう。

●同じ「M4 Proチップ」で性能差や発熱差はある?

 次に触れておきたいのが、MacBook ProとMac miniの冷却性能の違いだ。もっと具体的にいえば、CPUやGPUに対する負荷を長時間かけた場合のシステムの振る舞いの差である。

 とても小さくなったとはいえ、新しいMac miniには比較的直径の大きな冷却ファンが装着されている。どうしても冷却ファンを薄型/小型にしないといけないMacBook Proの方が放熱面では不利……と思いきや、MacBook Proは、Mac miniよりも高性能な(≒発熱が大きくなりうる)「M4 Maxチップ」を選択できる。もしかすると、熱設計面ではMacBook Proの方が上限値を高く設定されているのかもしれない。

 先に紹介したベンチマークテストでも触れた通り、M4 Proチップ構成同士で比べてみると、14インチMacBook ProとMac miniでは大きなパフォーマンスの差は見受けられない。強いて違いを挙げるとすると、冷却ファンのノイズの出方が違う程度だ。もっとも、冷却ファンがけたたましい音を立てて回るのは、マルチスレッド処理でCPUに高負荷をかけ続けた時のみと考えていい。

 GPUコアに対して負荷をかけた場合も、それなりの発熱が生じる。しかし、「CINEBENCH 2024」でGPU負荷が100%となる状況を10分、30分となるようにテストを回してみたのだが、サーマルスロットリング(過剰発熱を避けるための性能抑制)は見られない。本体はほんのり暖かい程度だ。GPUに関しては、サーマルスロットリングを気にする必要はないだろう。動画のレンダリングなどを含むGPU依存が高い処理では、安定して長時間のパフォーマンスを期待できる。

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