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M4ファミリー搭載Macは新規や買い増しだけでなくM1/M2ユーザーの買い換えにもお勧め――使い比べて分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年11月22日 12時5分

 なお、より発熱が増えるであろう「M4 Maxチップ」を搭載するMacBook Proでは、状況に応じた電力制御が加わると予想される。

●「低電力モード」と「高出力モード」でパフォーマンスは変わる?

 一方で、CPUコアに高い負荷を与える場合は、SoC全体により大きな発熱が生まれ、サーマルスロットリングが入る確率が高くなる。すなわち、M4 ProチップではCPU負荷が高いシチュエーションの方を気にしないといけないだろう。

 新しいMac miniとMacBook Proは共に、エネルギー/バッテリー設定で「低電力モード」に加えて「高出力モード」なるものが用意されている。デフォルトでは「自動」に設定されているが、ユーザーがどちらかを能動的に選ぶことも可能だ(MacBook Proは「電源アダプタ使用時」と「バッテリー使用時」で個別に設定できる)。

 通常は「自動」にしていても、十分に消費電力は低く、バッテリーの駆動時間も長い。そのため、低電力モードを使うシチュエーションはあまり思いつかない。一方、高出力モードはCPU依存の大きいアプリではパフォーマンスの改善につながるかもしれない。

 “かもしれない”というのは、CINEBENCH 2024でマルチコアのCPUレンダリングのテストを行うといった、全てのCPUコアが完全に回り切る状況でしか違いを計測できなかったからだ。M4 Proチップにおける冷温時の1ループ目のスコアは「1654ポイント」だったが、自動モードではこのテストを行うと数分動かすだけでサーマルスロットリングが作動し「1583ポイント」に低下してしまう。

 とはいえ、スコアから見える性能低下率は4~5%程度で、ほとんど変わらないといっても差し支えはないだろう。

 これを高出力モードに切り替えると、どうなるだろうか。CINEBENCH 2024のテスト中、冷却ファンはフルに回転するようになり、かなりけたたましい音を立てるようになる。「お、これは高いポイントが出るか?」と思いきや、結果は「1643ポイント」と自動モードとの大きな違いはない。ピーク性能を長く引き出す必要に迫られない限りは、自動モードで問題ないだろう。

 少し見方を変えると、高出力モードはM4 Maxチップ搭載モデルのために用意されたと考えるのが妥当だ。動作の様子を見る限り、Mac miniにもM4 Maxチップを搭載できる余力がありそうなのだが、なぜ用意されなかったのだろうか……?

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