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「日本のユーザーにはとても感謝している」 M5Stack TechnologyのジミーCEOが語る今と今後、そして「MSX0」との向き合い方

ITmedia PC USER / 2024年11月25日 12時0分

―― M5Stackは新製品開発のペースがとても速いことが特徴ですが、そういった企業文化は買収されても変わらないと考えていいのでしょうか。

ジミー それは変わらず私が担当していますし、私が開発に関わる割合が増えたので、変わらないと思います。

―― 可能性としては、もっと開発が早くなることもあるかと思いますが、エンジニアリングにもっと力を割けるようになったわけですよね。

ジミー はい。私は製品の“種”をたくさん持っていて、それがどんどん湧いてきます。その開発が進めやすくなるというのがいい点ですね。

高須 実際、年単位とか半年単位ぐらいで見ても、毎週金曜に新製品開発会議をするというペースは変わっていませんが、1つ1つの製品に注がれる開発パワーみたいなものは増えていると思います。

 最近のM5Stackは、開発に手間がかかる製品が結構増えてきています。シンプルに他で売っているセンサーをM5Stackのケースに入れてサンプルコードを付けて出すみたいな製品は手間がかかりませんが、今度のTab5みたいに、大きなタッチパネルを初めて使うように、これまで使ったことがない部品をたくさん使う、新しいプロセッサも使うとか、後はドローンみたいに新しい製品をまるごとM5Stackで作るとか、ダイヤルもそうですが、最近の製品は開発パワーが増えている感じはします。

●2024年10月中旬に新社屋に移転し床面積は2倍以上に

―― M5Stackが新社屋に引っ越しされるそうですね。

ジミー 今の会社は深セン郊外にある宝安区の工業地帯にありますが、地下鉄の駅から近いところで、そのオフィスビルのワンフロアを事務所兼工場として使っていました。社員が大体80人くらいです。半分ぐらいが工場で、半分ぐらいが事務所になっていて場所的には申し分ありませんが、エンジニアリング的にも工場的にも場所が手狭になっていました。そこで引っ越しをして、工場とエンジニアリングスペースを拡張したいと考え、しばらく前からいろいろと探していました。

 できればEspressif Systemsに買収される前に引っ越したかったのですが、3階建ての空港に近いスケルトンのビルを新しい引っ越し場所に決めました。当局の承認をもらって、必要な工事を開始してから終わるまでに時間かかってしまいましたが、10月中旬以降に引っ越しすることになりました(筆者注:10月14日に引っ越しが完了し、新社屋での業務を開始したとのこと)。

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