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「AI PC」の販売比率が15%突破、25年には50%に――日本HPがAI対応をさらに拡充する製品群を披露

ITmedia PC USER / 2025年1月17日 14時30分

 HP Wolf Pro Securityは、先述のEnterprise Securityから大規模組織向けの機能を省いたイメージだ。次世代アンチウイルス機能と、小規模仮想マシンを使った脅威の封じ込め機能「HP Sure Click」を利用可能だ。

●ワークステーションがAI開発の新たな選択肢に

 CES 2025で披露された新しい「AIワークステーション」も、日本投入が決定した。14型モバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a」と、小型デスクトップワークステーション「HP Z2 Mini G1a 14」だ。モデル名からも分かる通り、いずれもAMDの最新APUを搭載している。

 ZBook Ultra G1a 14は、Ryzen AI MAX/Ryzen AI MAX PROプロセッサを搭載している。メモリ(LPDDR5X-8533規格)は最大128GBまで対応している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDを最大2台搭載可能で、容量は最大4TBとなる。

 ディスプレイは1920×1200ピクセルの14型液晶か、2880×1800ピクセルの14型有機ELとなる。グラフィックスメモリはメインメモリと共有だが、最大96GBまで占有可能だ。本体重量約2.3kgで、ACアダプターは300W出力のものが付属する。

 Z2 Mini G1aは、約168(幅)×200(奥行き)×86(高さ)mmのコンパクトさが魅力のデスクトップワークステーションだ。こちらもRyzen AI MAX PROプロセッサを搭載している(非PROモデルはない)。メモリ(LPDDR5X-8533規格)は最大128GBまで対応している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDを最大2台搭載可能で、容量は最大4TBとなる。

 両機とも外部GPUは搭載していない。しかし、プロセッサに統合されたGPUやNPUは強力で、「PyTorch」や「TensorFlow」など主要AIフレームワークを単独で稼働できる実力を備える。HPでは小規模言語モデル(SLM)のファインチューニングなど、従来はサーバ環境が必要だった開発作業をワークステーション上で実現できるとしている。

 ZBook Ultra G1a 14がは3月中旬の発売予定で、最小構成の想定価格は31万6800円となる。Z2 Mini G1a Workstationは5月以降の発売を予定しており、価格はまだ決まっていないとのことだが、「最上位構成でも70万円台を見込んでいる」(担当者)。

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