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「AirPods Pro 2」のヒアリング補助機能は歓迎 パナソニック補聴器事業に聞いて分かった歴史とミッション

ITmedia PC USER / 2025年1月21日 15時5分

 2007年には、「ONWA(おんわ)」ブランドによる展開を始めた。「隠す補聴器」から「人に魅せたくなる補聴器」という新たな提案を行った。

 充電式ポケット型補聴器「ONWAモデルJJ」や、耳掛け型の「ONWAモデルR1/B1」などを相次いで投入。2013年には重度難聴対応補聴器「WH-B14B」も発売した。

 さらに、2011年にはTVや携帯電話などの音声をワイヤレスで直接聞くことができる「つながるリモコン」機能を搭載した。最新モデルでは、Bluetoothの「LE Audio」に対応し、TV放送やネット動画の音声を直接聞くことができたり、Auracastによって駅や空港、施設といった外出先でも必要な音声を直接受信したりといった活用も可能になる。

 現在、充電タイプとして耳掛け型のR5シリーズ、オーダーメイド型のC5シリーズ、耳あな型のG4シリーズ、ポケット型のJ25D-Sの他、電池交換タイプとして耳掛け型、オーダーメイド型、アナログポケット型をラインアップしている。今では、販売全体の95%が充電タイプだ。

●パナソニック補聴器の特徴は?

 パナソニック くらしアプライアンス社の藤井成清氏(ビューティ・パーソナルケア事業部補聴器商品部長兼パナソニック補聴器 事業本部長)は、「R5シリーズは、スマホやTVからクリアな音声を直接送ることができるようにするなど使いやすさを追求しながらも、1回の充電で丸1日動作するようにした。IP68対応や新たな構造の採用により、汗を気にせず長く使え、安心感も提供できる。医療機器という印象ではなく、もっと身近な存在にできるように、デザインやカラーにもこだわっている」と、自社の手掛ける補聴器の特徴を強調した。

 マイクの収音範囲を絞ることで、騒音下でも相手の声を聞き取りやすくするボイスフォーカス機能や、マスク越しでも相手の声が自然で聞きとりやすいマスクモードの他、スマホアプリで音量を調整したり、紛失した補聴器を探索できたりするスマートリモコン機能など、同社独自の機能も搭載している。

 パナソニックでは、2024年4月には補聴器メーカーのリオンと、次世代補聴器の共同開発に関するアライアンスを発表している。オーダーメイド型のC5シリーズが共同開発の第1弾となっており、耳あな型で多くの実績を持つリオンが開発/生産したものを、パナソニックブランドで販売している。

 また、パナソニックが得意とする耳掛け型補聴器では、パナソニックが開発、生産した製品をベースに、リオンが「リオネット2」として販売を開始を始めた。これらの共同開発の成果は、2024年度グッドデザイン賞の受賞につながっている。

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