「AirPods Pro 2」のヒアリング補助機能は歓迎 パナソニック補聴器事業に聞いて分かった歴史とミッション
ITmedia PC USER / 2025年1月21日 15時5分
●パナソニック補聴器事業のミッションは
パナソニックの補聴器事業におけるミッションは、「聞こえを中心とした、より健康的、前向きなくらしを創造する」ことであり、ビジョンとして「新しい価値を創出し、将来的な補聴器装用につなげる」を打ち出している。
「聞こえが悪くなると、家族や友人との会話が減り、社会からの疎外感が高まる。パナソニックは、いかに自然で快適な聞こえをお届けするかを追求し、音響機器の開発で培った技術を活用した製品開発やモノづくりを実践している。ユーザーの音質や装用感、使いやすさにこだわりたいといったさまざまなニーズに応え、新たな提案を行ってきた」(藤井氏)
だが、日本では難聴者に対する補聴器の普及率は15%であり、デンマークの55%、英国の53%、米国の30%に比べると、かなり低いことが分かる。
一般社団法人である日本補聴器工業会の調査によると、日本人が補聴器を使用しない理由として挙げているのが、「騒音下では役に立たない」が26%となっており、特に劇場やコンサートホールなどの大きな会場の他、TV鑑賞や映画館、電話での聞き取りに対する不満が高い。
また、「恥ずかしい」が25%、「形やデザインがよくない」が16%となっており、日本では、補聴器に対するネガティブなイメージが先行していることも見逃せない。
「補聴器をしていると、年寄りに思われてしまうというイメージがある。新たな機能を搭載するだけでなく、デザイン面でも工夫をし、髪色や肌になじむカラーだけでなく、逆にファッショナブルであることを強調するカラーも用意している。補聴器に対するイメージを変え、日本での補聴器の普及率拡大に貢献したい」(藤井氏)
人は、加齢とともに、高い音が聞き取りにくくなる。音が聞こえる仕組みは、音が鳴ると、鼓膜が震えて、身体の中で最も小さな骨といわれる耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が揺れ、音を増幅する。
これが、蝸牛(かぎゅう)の中にあるリンパ液を揺らすとともに、耳の奥にある約1万5000本の有毛細胞が揺れて、音を電気信号として脳に伝える。
有毛細胞は歯ブラシのブラシのように並んでいるが、これが倒れたり、抜けたりして損傷すると、音が聞こえにくくなる。有毛細胞の損傷は年齢によるものの他に、大きな音を長年聞き続けることによっても発生する。
特に手前側にある有毛細胞が損傷しやすく、これが高い音が聞き取りにくくなる要因になっている。損傷した有毛細胞は、現在の医学では再生することができないが、再生医療の発展などによって、解決の糸口が見つかることが期待されている。
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