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Copilot+ PCとなった「Surface Pro(第11世代)」を試す Snapdragon Xシリーズを搭載してアグレッシブにモデルチェンジした成果は?

ITmedia PC USER / 2025年1月25日 12時5分

 Arm版Windows 11を搭載するCopilot+ PCには、x64版に先駆けてNPUを活用する新しいAI機能が複数導入された(Intel/AMD製SoCを搭載するCopilot+ PCでは「Windows 11 Insider Preview」一部チャネルでテスト提供中)。

 例えばペンでのスケッチから画像を生成できる「コクリエイター」機能は、Surface Proのような2in1タブレットとの相性は抜群に良い。また、AIを使ってWebカメラの映像に複数の効果を加える「Windows Studio Effects」では、高速なNPUを備えるCopilot+ PCならではの追加機能も用意されている。

 Copilot+ PCにおける目玉機能となる「リコール」機能では、PC上で見たもの/操作したものを過去にさかのぼって探し出すことができる……のだが、現時点ではWindows Insider PreviewのDeveloperチャネルに参加している人向けにテスト提供中という段階で、一般のCopilot+ PCへの提供にはもう少し時間がかかりそうだ。

 ArmアーキテクチャのCPU(SoC)とArm版Windows 11は、Intel/AMD製のCPUを前提とするx64版とは異なり、アプリや周辺機器との互換性に無視できない課題を抱えている。

 一応、x64アプリをエミュレーションで動かす機能が備わっており、意外と多くのアプリが問題なく動作するCPUアーキテクチャに強く依存するアプリは動かない。また、エミュレーションで動くx64アプリとArmネイティブアプリとの相互運用ができないという問題も抱えている(「ARM64EC」でコンパイルされたアプリを除く)。例えば、日本語IMEである「ATOK」はエミュレーションで動作するものの、「Microsoft Edge」を始めとするArmネイティブアプリでは文字入力に使えない。

●900g以下のタブレットとは思えないパワフルなパフォーマンス

 ここからは、評価機でいくつかのベンチマークテストを実行してみよう。特に言及がない限り、Windows 11の電源設定は「最も高いパフォーマンス」で測定している。

 「CINEBENCH 2024」(最低実行時間10分)のマルチコアテストのスコアは849ポイントだった。過去にテストした「Vivobook S 15 S5507QA」や「Yoga Slim 7x Gen 9」と比べると劣りはするものの、Core Ultra 7 155Hを搭載する「Swift Go」は上回っており、タブレットというフォームファクターを考えると大健闘している。「約895gのタブレット」だと考えると、かなりパワフルともいえる。

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