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現役の情シスが考える、KDDIのビジネスPC向け“月額費用なし”データ使い放題サービス「ConnectIN」の強み

ITmedia PC USER / 2025年2月4日 12時40分

 そんな課題も、ConnectINを使えば外出先でもインターネットにアクセスさせることで解決できる。例えば、Microsoft IntuneやChrome Enterprise UpgradeとGoogle Workspaceを組み合わせたChromebookの管理など、モダンなMDMソリューションを利用していれば、PC側に何か特別なポリシーを適用せずとも、常にリモートから業務用PCを管理できる。

 もし、社内ネットワークとの疎通が必要な場合でも、VPNを常に利用するポリシーを反映しておけば、モダンなMDMソリューションでなくとも業務用PCのリモート管理の確実性向上が図れる。

 あわせて、従業員が外出先で公衆無線LANなど脆弱(ぜいじゃく)なネットワークに接続して業務を行う必要も無くなり、場所に限らずセキュアな環境で業務に取り組めるようになる、というセキュリティ向上のメリットも得られる。

従業員から見たメリット

 最後に従業員から見たConnectINのメリットを見てみよう。経営層や情シスから見たメリットと比べると、得られるメリットの数は少ないが、飛躍的な業務効率の向上を見込める。

 それは、移動時や取引先など場所にとらわれずにビジネスPCを開くだけで、インターネットや社内ネットワークに接続できるという点だ。

 業務用のビジネスPCを持って外出する場合、これまではモバイルルーターを一緒に持って出るか、業務用スマホのテザリング機能を使わねばインターネットに接続できず、だからといって公衆無線LANを利用すると、情シスから怒られる事もあり非常に面倒だった。

 しかし、ConnectINを利用すれば、面倒な事をせずともビジネスPCを1台を持っていくだけで、どこでもインターネットや社内のシステムにVPNでアクセスできるようになる。

 このように、ConnectINの導入は情シスだけでなく、経営層やそのユーザーである従業員の三方良しなサービスと言えよう。

●ConnectINに期待したいこと

 ConnectINの発表を見る限り、数千台規模の業務用PCを管理、運用している筆者としては、現在抱えている課題を解決し、業務効率が格段に向上するのではと感じる。

 ただ、その一方で日本HPの先行協業事例をもとに、ConnectINに対して期待したいこと、注文したいことが1つある。

 それは、Microsoft Intuneとの連携だ。Microsoft IntuneはクライアントPCを社内ネットワークやVPNに接続せずともリモートでの管理やキッティングの自動化が可能となるMDMソリューションだ。

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