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朝ドラ「虎に翼」稲役・田中真弓ロングインタビュー「私はまだ伸びしろだらけ、70で新人です」

iza(イザ!) / 2024年7月26日 12時0分

「私たち声優は、間を自分で作っていないんです。アニメ、洋画にしても自分ではない人のしゃべった間に(セリフを)入れていくんですね。つまり、自分の間を知らないのが声優の仕事なんです。自分の体を通してやったら違うであろうに、それがわからないでセリフを継いじゃうんですよ。それで『しまった!』って思ったことが、2、3回ありましたね。沙莉ちゃんの間がいいんです! 私は次のセリフがあると、そのセリフを早く言ってしまおうとするんです。それでトラちゃんのセリフより先に出ちゃったことがあって、演出の方からから指摘されるまで、私、気づいてもいなくて、謝ったら沙莉ちゃんが『いやいや私が遅かったんです』って言ったんですけど、それ違うんです。後々考えても、トラちゃんの間がいいんです」

――ああ、なるほど

「声優の芝居というのは、『間』を自分で作っていないんです。決められているので、それに慣れてしまっているんです。トラちゃんの間がすばらしかったですね」

――寅子と稲のシーンで印象に最も印象に残っているのは?

「第85回(7月26日放送)で、トラちゃんから、喫茶店『ライトハウス』を手伝ってくれないか、両立が無理なら我が家に来るのをやめてもいいと言われた時の、お互いの表情のお芝居がすごくうまくいったなという気がしています。ちゃんと受け取れたし、受け取ってもらえたなと印象に残っているシーンです」

――それは脚本に書かれている以上に、伊藤さんとの関係性のなかで出た芝居ということですか?

「はい!」

舞台との違いに戸惑うも「うれしくてしょうがない」

――先ほど、声優と俳優で演技の間が違うと仰っていましたが、田中さんは、舞台のお仕事もされているので、声優、映像と舞台の3つをやっているからこその強みもあるのでは?

「舞台は年間7本少なくても5本はずっとやり続けてるので、ある程度の自信はあるんですが、やはり映像演技は慣れなくて、続けてやらせていただきたいなと思っているところです。久しぶりだと、また次(のカットで)何やるの?っていう感じになっちゃうんですよね。(時系列の)順番どおり(に撮影されるわけ)じゃないじゃないですか? 舞台は行き過ぎる時間なので、そういう意味では舞台が一番役者のものかなっていう気はします。演出家も本番が始まってしまえばどんなに嫌だと思っても止められないですが、映像は撮り直せるし、撮る順番のこともあるので、回数を重ねないと慣れないと思います。私はまだまだ伸びしろだらけなんです、もう70ですけど。ふふふ(笑)。だからやりたいと思ってます」

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