朝ドラ「虎に翼」ミキ(入山法子)に寄り添うよねさん(土居志央梨)に視聴者涙、俺たちの轟(戸塚純貴)「相棒」呼びも好評
iza(イザ!) / 2024年9月5日 9時26分
NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第114話が5日、放送され、「原爆裁判」の原告のひとり、吉田ミキ(入山法子)にかけた山田よね(土居志央梨)の言葉に多くの視聴者が涙。SNSに続々と反響が寄せられた。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じている。ドラマは現在、第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」(第111~115話)が放送中で、昭和36(1961)年12月、ミキが法廷に立つため広島から東京へとやってきた。「山田轟法律事務所」を訪れたミキの頬や首の周りにはケロイドが残り、弁護士の岩居(趙珉和)は、国側が辛い質問をする可能性があるが必ず守ると約束。ミキは「平気です。覚悟しております」と述べた。
その晩、よねとふたりきりになったミキは「あなたきれいね。りんとしている」とほめ、自分も美人コンテストで優勝するほどの美貌だったと振り返った。そして「今日、上野駅に降り立った時それを思い出したわ。振り返る人の顔つきは違ったけれどね」と続け、「そういう『かわいそうな女』の私がしゃべれば同情を買えるってことでしょ?」と述べた。他人にその役割を押し付けるのは気が引けると自分を納得させるミキは、事務所の壁に書かれた日本国憲法第14条の「差別されない」という文言を目の当たりにし「差別されない…。どういう意味なのかしらね」と涙声で訴えた。
ミキの本音を知ったよねは出廷を取りやめることを提案。弱気になっただけと平静を装うミキに「私の相棒はもともと反対していました」と轟太一(戸塚純貴)は、裁判に勝ってもそれに見合う報酬は得られず、ミキを矢面に立たせるべきではないと反対していたことを明かした。そしてミキに歩み寄り「声を上げた女にこの社会は容赦なく石を投げてくる。傷つかないなんて無理だ」と伝え、「だからこそ、せめて心から納得して自分で決めた選択でなければ」と説いた。それでも苦しみや辛さを知ってほしいと泣きながら訴えるミキに、よねは別の策を考えると約束。翌日、ミキは出廷せず、思いをつづった手紙を轟が代読した。
ミキに寄り添うよねに多くの視聴者が涙。SNSには「セリフすべてが泣ける」「胸が詰まる」「よねさん役は今日のためにあったんだ」などの声が相次いだ。なかには「この世界では声を上げた女に石を投げてくるって。今もあまりにも変わらない」「身に染みてよく分かっているから余計に刺さる一言だった」「よねさんみたいな弁護士先生がいたら、相談してみたかった」という声もあった。また、轟のことを「相棒」と表現したことも好評で「よねと轟の到達点として理想形を見た気分」「『相棒』呼びに胸熱」「グッとくるね」というコメントもあった。
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