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妻夫木聡&渡辺謙インタビュー「北川悦吏子さんにお断りメール→3倍長い返信」 テレ東ドラマSP「生きとし生けるもの」5月6日放送

iza(イザ!) / 2024年5月4日 12時0分

妻夫木聡、渡辺謙(撮影・中村嘉昭)

俳優の妻夫木聡と渡辺謙が主演を務めるテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」が5月6日午後8時に放送される。人生に悩む医者と余命宣告された患者が「人は何のために生き、何を残すのか」という永遠の問いの答えを求めながら各地を巡るヒューマンドラマ。ある事情から内科医に転身した元天才外科医、佐倉陸を妻夫木、末期がんを患い余命3カ月と宣告された成瀬翔を渡辺が演じる。脚本は「あすなろ白書」「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「オレンジデイズ」、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」などを手がけた北川悦吏子さんのオリジナルで、「ヴァイブレータ」「軽蔑」「さよなら歌舞伎町」「母性」「月の満ち欠け」などの映画で知られる廣木隆一監督がメガホンをとる。

「本当の苦しさ、悩みをドラマで描けるのか?」という問い

――北川悦吏子さんの脚本を最初に読んだ時の印象を

妻「北川さんの世界観って独特で少しファンタジックでもあるけれども、『こういう世界があったらいいな』と思わせてくれるような世界観なんですよね。本当だったらありえないことだらけなんですけど、『こういう人がいたらいいな』とか『こういう相手がいたらいいな』とか、自分とどこか重ね合わせて一緒に人生を生きていけるような、その世界に僕たちも入っていけるような、そういう印象を受けましたね。僕たちがやってる職業は、フィクションを扱う仕事ではあるのですが、嘘を真実にしてもいいんじゃないかなと思わせる力を持った台本でした」

渡「基本的に、僕、医療もの(ドラマ)ってほとんどお断りしてたんですね。僕自身が20代、また50代に病気したこともあって、医者ものだけに限らず、とにかく医療にかかわる作品に対して『本当の苦しさとか悩みとかドラマで描けるのか? ドラマにしていいのか?』という問いが僕のなかでずっとあって。唯一やったのが若年性アルツハイマー病をテーマにした『明日の記憶』(2006年)という映画で、プロデュースもしたんですけれども。そのことを綿々と書き募ったメールを北川さんに送ってお断りをしたんですね。そしたら、その3倍ぐらい長いメールが返ってきまして。北川さん自身も病と向き合って執筆活動を続けていらっしゃるということで、そういう思いから『本当の患者と医者の関係だったりとか患者の生きていく、ただ、苦しいとかつらいというだけでなくて、喜びとか幸せって何だろうということを、本当の置き手紙みたいに私は書きたいんです、このドラマで』と。『そういう思いを持っていらっしゃるなら、参加させていただきます』ということで。脚本をいただいた時、自然死だけじゃなくて、医者が人の死をコントロールしていいのかということが前提条件になるドラマなので『テレビで(描いて)大丈夫なのかな』と一瞬思ったんですが、でも実はそのなかにある、生きることへの執着だったり、それを支える愛だったり、そういうものがそれぞれの登場人物にすごく書かれていて。読んだときは、ちょっと重いなと思ったんですけど、(妻夫木と)2人で本読みをした時にも、『もうちょっと軽くお願いします』と言われて、『そうか、そういうことなんだな』と。生きる死ぬという非常に根源的な深いドラマを描くわけですけど、やっぱり北川節というか、ライトで、ある意味滑稽、でも最後はちゃんと腑に落ちるというか、そういうドラマにきっとなるんだなと思いました」

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