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朝ドラ「虎に翼」猪爪花江役・森田望智ロングインタビュー《前編》第15週の口論は「親友のけんかではなく、夫婦げんかです」

iza(イザ!) / 2024年7月12日 12時0分

花江は視聴者の目線でもある

――ヒロインの寅子は「剛」、花江は「柔」という印象ですが、森田さんご自身が捉えている花江の人物像、演じるうえでの心がけは?

「トラちゃんと対照的ということは、よく言われていて、たしかにトラちゃんが猪突猛進なのに対して、花江ちゃんは一歩引いて戦略を練る、そういうタイプとしては違う2人ですが、根本的にはすごく似ているとも思っています。2人とも地に足がついていて目的のために努力を惜しまない、着実に一歩一歩、自分の成し遂げたいことを進めていく強い女性という意味では同じ。(脚本を担当する)吉田恵里香さんの描く女性たちは、よねさん(土居志央梨)をはじめとした女子部の皆さんであったり、はる(石田ゆり子)さんも含めてすごく強い人たちなので、トラちゃんと花江ちゃんだけということではないんですが、そこはすごく似ていると思っています。

あと、よく言われるのが、少しあざといとか、第3話(4月3日放送)で『したたかにいきなさい』とトラちゃんに言うセリフがあったからだと思うんですが、したたかだということで、『したたか』という言葉には『あざとい』というニュアンスもありますが、反対に粘り強くて力に屈しないという意味もあって、たぶんそういう面も備わっているところが、トラちゃんに似ているなとも思います。自立した一人の女性であるということ、家庭で家を守る女性だけれども、それも一つの女性の生き方であり、働く女性たちが偉いわけではなく、どんな女性たちも平等で尊い存在であるということを花江ちゃんは体現しているのではないかと思って、そこを大事に演じています」

――ご自身と花江の共通点は?

「今までやったどの役よりもすごくやりやすくて、たぶん気持ちがわかるからだと思うんですが、花江ちゃんは視聴者の目線でもあると思っていて、華やかで一見柔らかそうだけれども、強いし、頑固な部分もあるし、しっかり者だと思っています。私も、実際は違うんですが、見た目から柔らかいと思われることのほうが多くて、そういう面は似ているなと思います。それから、周りの人をよく観察していて本質を見抜く力があると思うんですが、自分のことになるとちょっと見えなくなってしまうところがかわいいですね。私も自分のことがよくわからなくなって、『どれが私だっけ?』となる時があります」

優未のくしゃみや「猪爪家劇場」の裏話

――脚本の吉田恵里香さんがNHK出版の公式ガイドブックのインタビューで、花江について「もう一人の主人公のつもりで書いている」と語っておられますが、そうした吉田さんの思いを強く感じた場面や、セリフがありましたか?

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