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[上田令子]【無所属無党派の改革集団の時代】~統一地方選を終えて~

Japan In-depth / 2015年4月30日 7時0分

[上田令子]【無所属無党派の改革集団の時代】~統一地方選を終えて~

2015年統一地方選挙が終わった。自民党が安定的に議席を確保したという大方の予想通りの結果とはなったものの、個別の選挙区を見ていくと私の地元江戸川区では、現職3名、新人2名計5名も自民党候補が落選するという大番狂わせがあった。

前半戦においても、私が個人的に無所属候補の応援に入った県議会議員選挙においては、一人区の和光市では自民党候補に大差で勝利、二人区の我孫子市では民主党を引き離し自民党に迫る勢いで当選を果たした。

「自民党圧勝!」モードでもなく、共産党とても大躍進というわけでもなく、第三極はご承知の通り悲惨な状況の中、半周遅れのマスメディアの報道の歯切れが悪かった裏には、無所属・無党派の議員が少数精鋭ながらジワっと議席をキープしていたからではないかと私は見ている。

投票率が低いと、組織票を持っている大政党に有利で、新人や無所属に不利ということはかねてより指摘されているが、自分の5回の選挙経験をもってすると、投票率が低い中でも投票にくる有権者は目が肥えていることから、より「まともな」新人や無所属にはしっかり投票して当選させているように思う。「無所属」を標ぼうしても、“隠れ〇〇党議員”もいるのも困りものだが、それとても公認議員よりは政党からの距離感があるので一定の存在意義はあろう。

江戸川区においても、前回改選時は無所属4人であったが自民党有利といわれる中、5人に増えている。ぶっちぎりの華やかなトップ当選者もなく、共産党は議席増をねらい、1人追加し5人すべて当選。維新の党は擁立2名当選するも、いずれも上位に食い込めず。生活者ネットは1議席から2議席に復活。有権者は絶妙のバランスで選択すると舌をまいた。

一方、地域政党については苦戦を強いられたものの神戸志民党では県議会議員を誕生させ、地域政党京都党は一議席を増やして議案提案権を獲得した。私が代表を務める地域政党「自由を守る会」では、推薦候補7人と支持候補3人(いずれも無所属/9名は議員候補、1名は区長候補)を擁立、結果として、議員候補の内、墨田区の現職、中央区の現職、江東区の新人、武蔵野市の新人、を当選させて頂けた。

混乱模様の東京都の統一地方選挙後半戦において、豊島区長選は、告示の数日前の出馬表明にも関わらず、1万票を超える善戦、昨年11月に設立をし、僅か5か月でありながら地盤看板鞄のない20代の新人二人が当選できたことの意義は大きい。

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