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[サンドラ・ヘフェリン]【日本の温泉、タトゥー許可を望む】~東京オリンピックとタトゥー問題 3~

Japan In-depth / 2015年7月2日 7時0分

[サンドラ・ヘフェリン]【日本の温泉、タトゥー許可を望む】~東京オリンピックとタトゥー問題 3~

タトゥーが流行っているヨーロッパ。そんな中、なぜか「日本語」のタトゥーを入れている人も数多くいます。ただ日本人から見たら、微妙な内容のものを入れていることも少なくありません。

先日笑ってしまったのは『冷奴』の二文字のタトゥー。これを目にした時、「どうして食べ物のタトゥーを肌に刻むのかな?」なんて一瞬思ってしまったのですが、『冷奴』を「僕ってクールな奴!」という意味だと信じてしまったがために彫ってしまったと聞いた時は、納得すると同時に、ごめんなさい、笑ってしまいました。

同じく「冷」(クール)つながりでは、『冷え性』というタトゥーもありました。腕に「冷え性」と彫っていた人を実際に目の前にして筆者は言葉が出ませんでした。ところが本人に「ホラ見てみろ。コレって日本語で『俺って、クール』って意味なんだろ?」と話しかけられてしまい、なんというか、その空気というか誇らしげな雰囲気に負けてしまい、筆者はとうとう最後まで『冷え性』の本当の意味を教えてあげることはできませんでした。

「やっぱり本当の意味を教えてあげればよかったかな」と今でも罪悪感が残っていたりしますが、よく考えると「自分はクール」と信じて止まない人に対して、下手に真実を教えてあげるよりも、引き続き信じさせてあげることが「優しさ」なのかもしれません。少なくとも真実は教えないほうがお互いの平和が保てるのは間違いありません。

タンクトップの、肌の見える部分に「浪人」と刻んでいる人もいました。これはシュールで中々いい味を出している気もします。が、本人が「浪人って職のないサムライと学生って意味だろ」と信じているとなると話は別かもしれません。ちなみに「保護者」というタトゥーもお見掛けしましたが、筆者はこのようなタトゥーを見ると「この人の保護者の顔が見たい!親の顔が見たい!」とお説教じみた気持ちになってしまいます。

逆に「混乱状態」と刻まれた腕を見た時は「そのとおり」だと思ってしまいました。少なくともタトゥーを入れた時、色んな意味である種の混乱状態だったのだと思われます。中には、何の小細工もしていない「そのまま」のタトゥーもあります。たとえば「外人」というタトゥー。こちらに関してはあまりに「そのまま」(ありのまま?)であるため、「もっと捻り(ひねり)のきいたタトゥーはなかったのだろうか?」と考えてしまった筆者です。それに比べると、「主役はだれですか」というタトゥーはなんだか哲学的な雰囲気です。誰かに問いかけている感じが中々いい味を出していると思いますが、皆様はどう思われますでしょうか。

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