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[細川珠生]【総理談話「『謝罪』次世代に背負わせない」を評価】~ジャーナリスト櫻井よしこ氏に聞く~

Japan In-depth / 2015年8月18日 11時0分

櫻井「談話が出される前ね、今細川さんが仰ったように、いろんな人がいろんなことを言って、この言葉を入れるべきだとか、いや入れたらだめだとか、言ってましたね。村山談話・小泉談話はですね、そういったものってなかったんですよね。村山さんはいきなり出しましたし、小泉さんも周りと相談した形跡って、聞かないんですね。けれど、安倍さんの談話に対しては、本当に沢山の注文がついた。そのために、21世紀懇談会有識者の会まで設けたりしましたね。本当に、安倍さんらしいものが出せないのであるならば、私はむしろ出さないのが一つの手だと思ったくらい、外野の席の声が大きかったですね。で、昨日出されまして、じっくりと記者会見も聞きました。談話の文章そのものも読み込みました。終わってみればですね、談話、非常に良い内容だったし、出して良かったのかなと。当初は安倍さんも、閣議決定はしないつもりでいらしたとうかがっていますけれども、これを閣議決定したわけですね。で、閣議決定したということは、政府がこれを正式に認めて出しますということですので、この内容であるならば、私はむしろ閣議決定をして良かったのではないかというふうに思いましたね。」

細川「私も、少し長かったんですけれども、いろんな人のリクエストというか、思いを受け止めながら、安倍さんご自身が自分の言葉で作られた文章というのが、良かったなと思うんですね。先程櫻井さん仰ったように、いろんな人の犠牲とか命の上に今の日本があるということを忘れてはいけない。胸に刻んでいくとか、思いに致すとか、そういう言葉が繰り返し繰り返し出てきた、そこにそういうことが現れているような気がするんですね。」

櫻井「そうですね。日本が戦争をして、その舞台となったアジアの国々、オーストラリアも他の国々も初めですね、そこで被害に遭った人たちに対する、痛切な思いっていうのは本当に繰り返し繰り返し十分に表現したと思いますね。それからもう一つ戦後の日本が、敗戦国として、国際社会に復帰するのに、かつては熾烈な戦いを演じた相手、アメリカとかオーストラリアとかですね、アジアの国々に対しても、非常にその、きちんとした姿勢で、援助の手を差し伸べてくれたことに対する感謝の気持ちを表明していますよね。この中に入っていない国が、中国とロシアですよ。これは中国とロシアに対する間接的なメッセージだというふうに思いますね。そういったことに加えて、すごく良かったと思うのは、今人口の8割以上が戦後生まれですよ、戦争を体験したことのない、全く関係のない子供達に、未来永劫、謝らせるようなことはしたくないと、ここで謝罪は終わりですよと、今まで誰も言わなかったことをきちんと仰ったことはすごく良かったですね。」

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