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[遠藤功治]【ZMP上場前夜、自動運転元年 その2】~特集「2016年を占う!」自動車業界~

Japan In-depth / 2015年12月28日 18時0分

Level-4の自動運転は、全く人が運転に介在しないことを前提にします。よって、アルコールOK、居眠りOK、子供だけでもOKな訳です。Level-3もLevel-4も、車が完全に自動で運転“出来る”という、技術的水準自体に於いては、大きな違いはありませんが、Level-3があくまでも、ドライバーとAIが共に共存することで、安全運転の確度を最大化するのに対し、Level-4は“人を運転から完全に排除する”ことによって、“人間の判断ミス”なるものを完全に消す、という点で、この2者は根本的に違うものなのです。

2014年、日本国内では自動車事故が57万件発生し、交通事故による死亡者数は4,000人強、負傷者数は70万人を超えています。この交通事故のうち、約90%が人間の判断ミスによるものと言われています。仮にそうならば、人間の判断が車の運転に介在しない方が、自動車は安全である、とも言えます(勿論、自動運転技術が完璧との前提に立てば、ですが)。

運転の楽しみを維持しつつ、安全対策の最適化を目指すと大手自動車メーカーがLevel-3の自動運転を主張する一方で、交通事故の90%を占める人間の判断ミスを全否定することで、完全無人運転のLevel-4を目指すZMPやGoogle、人間の介在を完全に排除するという意味で、Level-4は自動車産業のGame Changerであると言えるかもしれません。

(【ZMP上場前夜、自動運転元年 その3】~特集「2016年を占う!」自動車業界~ に続く。
【ZMP上場前夜、自動運転元年 その1】~特集「2016年を占う!」自動車業界~
も合わせてお読みください。本シリーズ全4回)

※トップ画像:©ZMP、ARJ

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