アフリカを席巻する中国 その3 搾取の連鎖
Japan In-depth / 2016年2月21日 7時0分
故郷を捨てアフリカで事業を起こすも恵まれない中国人、中国人に市場を占拠されて地場産業が潰れるアフリカ諸国、国内に産業が無いために人材が国外へと流出するマラウイ、一方で主な流入先の一つである南アでは、就労機会を奪われた労働者層で外国人労働者排除運動が起こり、近隣諸国から入ってくる労働者らが殺害される事件が問題になった。
今や、世界は国と国、国民と国民との相互の利害関係依存関係は密接に繋がっており、日本も決して例外ではない。六本木や歌舞伎町の一部でアフリカ系黒人をよく見かける。故郷での生活苦から逃げ出してきたナイジェリア人やガーナ人が多いと言う。*(注2)
中国がアフリカ市場を占拠することや、世界各国で生活苦にさいなまれる人たちを対岸の火事だと思えるだろうか?バタフライ・エフェクト…地球の裏側で蝶が羽ばたくと、こちら側で災害が起きたりするものだ。
(この記事は、アフリカを席巻する中国 その1 深刻な人材問題、アフリカを席巻する中国 その2 新植民地主義の台頭 の続きです。全3回)
*(注1)Welfare Monitoring Survey 2014, National Statistical Office 2015 p.62.
*(注2)『アフリカ・レポート -壊れる国、生きる人々』松本仁一 岩波新書,2008
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