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婦人科検診を受けて! 女性のがんを減らす為に

Japan In-depth / 2016年6月11日 15時23分

また、各パネリストも、「からだと心の健康、大切な人のために」(宮城氏)、「みんなで知る努力」(藤森氏)、「毎年人間ドッグを受ける」(三原氏)、「他人事から自分事へ」(松田氏)、「一人一人の呼びかけが大きな力に!」(夏目氏)のメッセージが出され、第一部は終了しました。

後半は、第19回国際細胞学会議/第57回日本臨床細胞学会爽快(春季大会)会長を務める青木大輔氏が会長挨拶を行い、「患者さんになってから来るかたが本当に多い。ただただ『可哀想』という一言に尽きる」と、現状を憂える気持ちを述べました。

続いて行われた第二部のトークセッションでは、「誕生日には検診を!ママと子供の笑顔を守るからだの約束」をテーマに、各分野の第一線で活躍するパネリストによって、検診を広めるための具体策について、活発な意見交換が行われました。

モデレーターを務めたNHK国際放送局デスクの山本恵子氏が「検診に行かないのは、時間が無いというのが一番の原因」という現状を紹介し、「いかに行動変容に繋がるのが良いか?」という質問がパネリストに対して投げかけられました。

慶応義塾大学法学部4年生でmanma代表を務める新居日南恵氏は、学校の検診に入れることや、スマホのプッシュ通知でお知らせしてくれる機能を提案、スリール株式会社代表取締役の堀江敦子氏はオシャレで身近に感じるイメージ作りや、ワンコインで受けられるようにして敷居を下げることを提案しました。株式会社AsMama代表取締役CEO甲田恵子氏は「自分が元気でいなくちゃ周りにいる人みんなも大変な思いをすることになる」という意識を持つことで、ご自身も経営者として多忙な日々を過ごす中、先にスケジュールを抑えてしまうという方法で対応しているとのこと。

NPO法人ファザーリングジャパン代表理事の安藤哲也氏からは、自身の団体で活動するシングルファザーの中には、がんで妻を亡くしたというケースも多いという報告がなされ、「男性も妻がいなくなると家計や自分のキャリアが厳しくなるのだから、リスクヘッジとして考えるべきだ」との指摘がなされました。また、安藤氏は1万円の商品券プレゼントによって児童虐待防止の取組みへの参加率を上げた事例を紹介して、難波美智代氏も「検診に行っている人は医療費が安くなるような仕組みがあれば良い」と、インセンティブの有効性も指摘されました。

一方で、株式会社ママそら代表取締役の奥田絵美氏は、「いつかいつかと思いつつも(検診に)行けていない」と述べ、新居氏も「一度検診を受けて問題無いと危機感が薄れて、来年は行かなくても良いのかなって思ってしまう。モチベーションがある人はすごい」と、正直な思いを紹介しました。

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