都知事選3候補者人間力分析 東京都長期ビジョンを読み解く!【特別編】
Japan In-depth / 2016年7月31日 6時0分
政界に入ってからも、活躍は続く。環境大臣、防衛大臣、自民党総務会長などの要職を歴任している。しかも、政治家二世ではなく、所属政党を何度もかえ、地盤も兵庫から東京へ変わるなどあったにもかかわらず、だ。議員として要職を務めあげ、2008年は自民党総裁選にまで出馬した。総裁選に出ようとして諦めた議員は数多いが、推薦人を確保できている時点でその能力が業界で評価されていることがわかる。
特に、政党を渡り歩くことに対して、他人からいろいろ言われるのは普通だろう。状況を見て政党を渡り歩くところ、1人のボスについていかない(仁義を通しずっと子分としてついていかない、一緒に沈没しない)ところに、上昇志向の強さ、政治家としての熱い意志、機を見るに敏であることが感じられる。
ピンチをチャンスに変える力、人の心をつかむ力、時の風をつかむ能力に優れているとの関係者からの評価もあった。確かに、今回の選挙も当初逆境であったはずだが、知らないうちに形勢逆転していた。
また、先日の石原元知事の「暴言」への返しの鋭さ。キャスター経験ゆえ、わかりやすく伝える能力、相手にどのように響くかを想像する能力に優れている。最近の選挙演説では「通勤の苦労」をピックアップしているなど、相手の立場を考えて内容を修正している。相手のニーズに敏感なセンスは素晴らしい。
声診断でも「都民のニーズや傾向を汲み取る才能にたけている。演説内容も都民の心を惹きつける内容を話せる」との診断だ。「とてもエネルギッシュに都政に取組んでいけるタイプ」との診断結果もある。確かに小池候補の演説では足を止める人の割合が相対的に高かったように感じられた。
顔相診断では、「マイペースで周囲を思いやる懐の深い性格がにじみ出て」いて、「もともとは、おおらかで協調性もある。周囲に好かれるタイプ」「」(2016年7月19日、日刊スポーツ)との指摘。確かに、自民党総裁選での会見や取材でのインタビューする姿を見ていると、優しさ溢れる発言も垣間見れる。今回の東京都連との対立でも、ことさら対立を煽ったりしていない。スマートでクールに対応している。
さらに「顔の輪郭は丸みを帯びており、社交的で同時に複数のことをこなす能力にたけている」とのこと(同上)。意外な診断結果に、政治家としての可能性を感じられる。ちなみに血液型はA型。
(2)当選後の課題
都政を進めていく上で、今回対立した自民党国会議員、有力都議相手にどのように対応していくかが問われる。
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