記事「もしゴジラが上陸したら?」にモノ申す
Japan In-depth / 2016年8月28日 23時0分
これらのコメントが本物ならば担当者の応対を見る限り、個人的なつてはではなく正面からの取材であろう。だが先述のように秋山氏は広報に取材を断れた、あるいは問い合わせすらしていない。これらのコメントは捏造の可能性が極めて高いと言わざるをえない。秋山氏が各「幕僚監部広報室」ではなく、各「幕僚監部」とボカしたのは逃げのためではないか。その後の「自衛官のコメント」も不自然な物が多い。個々にみていこう。
>ゴジラが放射能を含む火炎を口から放射した場合、いくら精鋭で知られる護衛艦隊といえども殲滅されるのではないか。これについて艦艇装備を専門とする3等海佐もまた、「個人として」と前置きし次のように回答した。
>「ゴジラの放射火炎は10万度とも50万度ともいわれています。でも、わが海自の艦艇はそれにも十分耐えられます。その詳細は防衛機密ということでご理解いただきたい」
護衛艦の船体は主として高張力鋼である。そして鋼の融点は二千度以下だ。アルミ合金ならばもっと低い。因みに太陽の表面が温度が六千度ぐらいだが、「宇宙戦艦ヤマト」(宇宙戦艦ヤマト2199でも)ですら恒星のコロナに何とか耐えられた程度だ。この発言は真実ならば海自の護衛艦は宇宙戦艦ヤマト何百倍も高い熱に耐えられる超兵器ということなる。果たして「艦艇装備を専門とする3等海佐」がそんなことを言うだろうか。
>ここで登場するのが海自の精鋭・特別警備隊(SBU)と陸自の西部方面普通科連隊(西普連)だ。まず海自特別警備隊が先兵となってゴムボートで接近、ゴジラによじ登り暗幕をはるなどして「目と耳」を塞ぐ。それを西普連が、がっちりサポートする。
これも統幕勤務経験のある現職の1佐のコメントだそうだ。まるでマンガであり、荒唐無稽という他ない。一体どうやって目を塞ぐのだろうか
>特別警備隊と西普連が、ゴジラによじ登れば、今度は陸自・化学科部隊による化学兵器を用います。特別警備隊員が経口の形でゴジラに投入します。詳細は防衛機密ですが、ゴジラがそのエネルギーとする核を封じ込めるそれ、ということでご理解いただいていいでしょう」(同)
陸自の化学科は攻撃用の兵器として化学兵器を所有していない。実験用、訓練用にごく少量を保有しているだけだ。自衛隊が密かに化学兵器や生物兵器といった大量破壊兵器を保有しているのが本当ならば、一大スキャンダル、秋山氏の大スクープだ。これが本当であれば新聞やテレビはこぞって秋山氏の後追い取材をしているだろう。
この記事に関連するニュース
-
海自の艦艇は脆弱で戦争ができない
Japan In-depth / 2024年11月19日 16時10分
-
まもなく発足! 自衛隊の「異色の運び屋」母港は衝撃の2か所「え、拠点そこ!?」
乗りものニュース / 2024年11月17日 6時12分
-
自衛隊「対敵特殊部隊」訓練が非現実的な理由 特殊部隊が侵入できない日本の現実を考えていない
東洋経済オンライン / 2024年11月10日 9時30分
-
陸自の船なの!? 新型輸送艦がデビュー 配備先は離島防衛の目玉部隊 これからドンドン増えます!
乗りものニュース / 2024年10月29日 9時39分
-
海自の巨艦で空自の「レインボーギャング」発見! 艦内には「こかが」の姿も
乗りものニュース / 2024年10月27日 11時42分
ランキング
-
1池袋暴走事故の飯塚幸三受刑者(93)が死亡 松永拓也さん「後悔や経験の言葉を託された。死を無駄にしたくない」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月25日 11時38分
-
2高市早苗氏はいつ「タカ派政治家」になったのか…「ポスト石破」に一番近い女性政治家の"克服すべき弱点"
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 8時15分
-
3【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
NEWSポストセブン / 2024年11月25日 7時15分
-
4ALS嘱託殺人 被告の医師に2審も懲役18年 大阪高裁が控訴棄却
毎日新聞 / 2024年11月25日 10時51分
-
5バイクパーツに「打倒県警」 SNSで集まり少人数ゲリラ化 暴走から空ぶかし「コール」合戦に 急増する騒音通報に沖縄県警「検挙は難しい」理由は
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月25日 8時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください