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【大予測:医療報道】「子宮頸がんワクチン問題」報道に転機

Japan In-depth / 2016年12月28日 12時25分

新聞は両論併記を原則とする。報道は自由で、科学ではなく感覚を重視した主張を併記してもよいとは思う。実際、日本政府とワクチン製造企業2社を相手どって子宮頸がんワクチンによる損害賠償請求訴訟を起こしている原告団が結果の無効性を訴えた会見について、翌27日の朝刊でわざわざ取り上げた新聞も多かった。


しかし、メディアは両論併記の狭い枠からもっと自由であってもよい。これからは、メディアの責任で適切な専門家を選択して踏み込んだ評価を仰ぐことや、既存のデータを十分に活用せず、政策決定につながらない調査や歪曲したデータを発表する研究に税金を投じるばかりで、国民を病気から守るという重要な公衆衛生政策を怠る日本政府の責任を追及するなど、より広い社会的見地に立った報道を期待したい。


 


[i]


平成27 年9 月17 日第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成27年度第4回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料


資料4-1 副反応追跡調査結果について (出典:厚生労働省


http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000097681.pdf


[ii]


全国疫学調査『青少年における「疼痛または運動障害を中心とする多様な症状」の受療状況に関する全国疫学調査』


「子宮頸がんワクチンの有効性と安全性の評価に関する疫学研究」班


研究代表者 祖父江友孝(大阪大学大学院医学系研究科教授)(出典:厚生労働省


http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000147016.pdf


[iii]


〇Wedge infinity


「利用される日本の科学報道」(前・中・後・続篇参照)


[iv]


〇Wedge infinity 


「“因果関係確認できず”名古屋市の子宮頸がんワクチン調査とメディアの曲解」


http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5756


〇Wedge infinity 


正しくは「速報と変わらず因果関係なし」名古屋市子宮頸がんワクチン副反応疫学調査「事実上撤回」の真相


http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7148


〇デイリー新潮 


因果関係に「科学的根拠なし」の結果はなぜ隠されたのか――子宮頸がんワクチン副反応問題


http://www.dailyshincho.jp/article/2016/11280630/?all=1


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