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60代も夢中「キノコホテル」とは?(上)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時35分

幼少の頃は、親からのいい子であれ、というフラストレーションはそれなりにあったかしら。いい成績をとっても、それが当たり前という「圧」をいつもどこかで感じていて。厳しい家でしたからあまり子供時代には戻りたいと思わない。ある意味グレたわけですね(笑)

清谷:「パタリロ!」の魔夜峰央にも影響を受けたとか。

マリアンヌ:魔夜峰央先生のおかげで人生狂ったようなものよ。魔夜峰央のマンガの画風を真似たりして細密な絵を描いていて、それを見た親から気がふれたかと思われたり(笑)

どちらかと言えば、オタクですよね。でも最近の「ロリ顔、ロリ声、巨乳」みたいなのは生理的に無理。でも昔のオタク文化にはシンパシーを感じていたと思います。もっとも同人誌を作ってたりまではしませんでしたけど。友人に誘われてそういうイベントに行った事はあったかしら。魔夜峰央先生にはいつかジャケットのイラストを描いて頂きたいなと思っているんです。お忙しいでしょうけど。

清谷:大学時代はどんな女子大生だったんですか。

マリアンヌ:いわゆるギャル的な女子大生ノリとは全く縁がないタイプ。合コンとか行ったこと無かったし。服装や髪型は派手で、美大生や服飾学校の生徒に間違われる事が多かったです。でもマインド的にはオタク(笑)ある意味不思議な人だったのかも。オタクの人って基本的に垢抜けていなくてモッサリしているでしょう。少なくとも当時はそうだった。彼ら特有のださいファッションが嫌でしたね。なので自分はいつもオシャレしていたし。オタク特有のイケてないファッションとか、ノーメークとかは許容できなかったわ。

そんなわけで当時、オタクではあったけどオタクの人たちとはツルんではいなかったですね。かといって周りの大学の同級生とも話が合わないわけですよ。好きな映画や音楽を薦めても、「変わってる」とか「なんか不気味」なんて言われてしまう事が多くて。学生らしく飲み会に行ったりもしましたけど、趣味はひとりで楽しんでいましたね。一つのジャンルのグループに入りたくても入れなかった感じですね。

清谷:なにか、コミュニティに入るとアウェイ感があると。

マリアンヌ:そうですね。今はミュージシャンをやらせて頂いていますが、音楽仲間でツルんだりとかもない。そもそも業界内でのキノコホテルの立ち位置もちょっと不思議なところにあるような気はしています。やはり子供の頃から、似たような人たちでツルむのが苦手だったんですね。ひとりで楽しむのが楽しいのかしら。わりと浮いた存在でいることが満更でもない、むしろ心地良いところがありますね。浮くの、嫌いじゃないですね。

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