1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

60代も夢中「キノコホテル」とは?(上)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時35分

マリアンヌ:あら、そうなの。ヒカシューと同列とは恐れ多いですけどね。ワタクシはヒカシューからも大きな影響は受けていますね。初めて聞いた彼らのアルバムは先ほどお話したいわゆる再発もののQ盤CDでした。一聴して、これこそまさに自分が探していたものだ!(笑)と衝撃を受けたのを覚えています。自室に籠ってそういうものばかり聴いていましたから、家族からは変人扱いされていました。

清谷:80年代当時、ヒカシューはニューウェーブのカテゴリーに入れられたり、テクノとよばれたりしていましたが、実はどこにも収まらない。ヒカシューはヒカシューだと思っていたのですが、キノコホテルも同じように、カテゴライズできない、独特な存在感があるバンドだと思います。

マリアンヌ:勿論リアルタイムで80年代のヒカシューは知らないですけど、当時の映像を見たり、ヒカシューのリーダーの巻上(公一)さんからその当時のお話を伺うと、「テクノ御三家」だなんて言葉でくくられて居心地の悪さを感じてらしたみたいで(笑)巻上さんのあの強烈な歌声!誰が聞いても彼だとわかる。今のJポップ界でいないでしょう。ああいう方って。キーボードの井上さんのご子息が、一時期動画の方のカメラマンとしてキノコホテルのお手伝いをしてくれていたこともあって。親子二代でお世話になりましたね。

清谷:巻上さんは元々演劇の出身です。当時ライブのMCで「ぼくたちはいつまでミュージシャンの真似をしているんだろう」みたいなことを仰っていました。マリアンヌさんも元々はミュージシャンになりたかったわけではなかった、というところも共通点かと。

マリアンヌ:そうですね。あの方は自分がミュージシャンだという狭い括りで考えたりしていないですよね。ワタクシはお芝居の経験はありませんけど、自分が何者なのか未だに良く解らない部分もあったりしまして。元々プロとして音楽の道でやっていくだなんていうビジョンは全くなかったですし、それが実際に出来るとも思っていませんでした。

清谷:マリアンヌさんは演劇の素養がある方だと思っていました。キノコホテルがそもそも演劇的な感じだし、曲中の早口のセリフも極めて滑らかに、立て板に水で喋ってらっしゃる。演劇の訓練を受けていないとできないことだと思うのですが。

マリアンヌ:いえいえ、全く演劇の経験なんてないですよ。あんな根気のいる作業はとてもワタクシには出来そうもありません。多分音読が好きだったからでしょうね。昔から小説を読むときに音読とか朗読するのが好きで。小学生のころは学校でよく朗読は褒められました。でも、まったく原稿にないことを喋るのは苦手ですよ。

ナレーションや声の仕事とかはたまにさせて頂いてますけどね。こっそりと(笑)

(下に続く)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください