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60代も夢中「キノコホテル」とは?(上)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時35分

清谷:マリアンヌさんには何か中央線的な匂いを感じるんですけど、気のせいですか。

マリアンヌ:それは気のせいかと・・・(笑)

でも学生時代は中野ブロードウェイにいったり、高円寺に古着買いに行ったり、あの辺りをウロウロしていたわねえ・・・。

清谷:声がすごく昭和な歌にマッチしていて、オリジナルの昭和の歌手よりもむしろ昭和な雰囲気があるかと思うのですが、あれは意図的にやっているのですか。

マリアンヌ:一番無理をしない歌い方があれなのだと思います。

清谷:実際に結構昭和な歌[真夜中のエンジェル・ベイビー(平山三紀)、ピーコック・ベイビー(大原麗子)、恋は気分(ポピーズ)、謎の女B(曽我町子)、かえせ! 太陽を(『ゴジラ対ヘドラ』のテーマ、麻里圭子)など]をカバーしていますよね。それがオリジナルよりもオリジナルな感じがします。

マリアンヌ:キノコホテルがやったらこうなる、という部分を強く意識してやっているところがあります。カバー曲だけど元ネタを知らない人が聞いたら、キノコホテルの新曲だと思うような、そんなところは狙っていますよね。人様の曲をやるときにはオリジナリィを出せなければ意味がない。カバーの醍醐味はそこですね。

清谷:昨年の10月に鶯谷でのライブに初めて行ったんですが、ファンが意外でした。お客さんが若い女性ばかりで、男性が少なくって、ぼくが最高齢だったら嫌だぁ〜と思いつつ行ったのですが、自分より年上、しかも男性の方が思いの外いらして安心しました。ファンは若い女性の女の子ばかりかと思っていました(笑)

マリアンヌ:70手前の団塊世代の方とか、家族三世代で観に来られる方もいらっしゃるし、お客様の層は幅が広いですよ。小学生からもたまにファンレターとか頂きます。ただ、実演会(ライブ)を見に来るお客様がウチの客層をそのまま反映しているわけでは無いようです。

実演会はオジ様ばかりで行きにくい、という女性のファンもいますし。そんなわけで、女性限定の実演会もやってきました。CDは聞いているけど、実演会はちょっとハードルが高いという女性向けに今年は久しぶりに何かやりたいですね。

清谷:年配の男性ファンが多いのは昭和なテイストがあるから、敷居が低いのでしょうかね。

マリアンヌ:それもあるのかも知れません。最近のバンドは皆似ていてよく解らないけれど、キノコホテルなら聴ける。という方が案外いらっしゃるみたいで。

清谷:ヒカシューともライブを一緒にやられたこともあるかと思いますが、キノコホテルのロックの世界でのポジションは、80年代のヒカシューのポジションではないかと。実はぼく大学時代にヒカシューの事務所に出入りしていたことがありまして、直接彼らを存じあげているので尚更そう感じます。

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