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60代も夢中「キノコホテル」とは?(下)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時34分

マリアンヌ:(ムーンベースのオペレーターたちのコスチュームをネットで見て)ああ、これ見たことある。作品は見たこと無いけど。

清谷:全くの偶然なんですね。

マリアンヌ:人が惹かれるコスチュームやデザインって時代や国が違っても、どこか共通なところがあるんではないでしょうか。

清谷:デビューから一貫してGS調のミリタリールックのワンピースですよね。それで10年。

マリアンヌ:あれも変えようかとも思ったことがあるんですけど、でも他のガールズバンドと同じようになるのも嫌だし。キノコホテルという存在がもっと世間で認知されてからじゃないとイメージチェンジする意味が無いと思って踏みとどまりました。

清谷:でも同じスタイルで10年間続けられるということは凄いと思います。基本コンセプトがすごくしっかりしているということだと思います。

マリアンヌ:そう見せるべく、奮闘して来ましたからね。それなりに(笑)。さっきの巻上さんの話じゃないですけど、キノコホテルはホテルというコンセプトで、従業員がコスチュームを着てというところがあって、それを演じるという要素から入った部分はありますね。

普通はマネージャーとか事務所からあれこれ言われてテコ入れされたりするんでしょうけど、ウチは基本野放しですから(笑)ワタクシが変えると言わない限り変わらないみたい。ミリタリールックと言えばキノコホテルというイメージが世間に浸透してからじゃないと、イメージを変えたところで大したインパクトもない。そういうところだけ理想が高かったりするわけですよ。

清谷:キノコホテルはフォーマットが決まっているところが多いですよね。アルバムは基本「マリアンヌの〜」と統一されているし、実演会の最後はいつも「キノコホテル唱歌」。メンバーのファーストネームはフランス風で統一だし。

マリアンヌ:単にそういうのが好きなんです。確かにお約束が多いのは安定感に繋がるところはありますね。だけど、それと同時に予想を裏切るような展開も必要で、そのバランスが難しいですよね。

清谷:一見するとキノコホテルって十年一日に見えますよね。同じフォーマットで、バンドの編成もミニマルだし、ゲストが入るわけでも、編成に他の楽器を加えるわけでもない。でも、水戸黄門的な「偉大なるマンネリ」じゃなくて、実は基本を変えずに音楽は随分と変わっている。それにファンがついてきている。これは中々できることじゃないですよね。

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