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60代も夢中「キノコホテル」とは?(下)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時34分

マリアンヌ:そうかもしれないですよね。コンセプトやビジュアルは殆ど変わらずに、音楽性がドンドン変わっているのはある意味特殊なことだと思います。また特殊なバンドでありたいという欲求はありますね。

清谷:キノコホテルのバンドとしてのフォーマットは勿論、作詞作曲など基本すべてがマリアンヌ一色で、ある意味北朝鮮的独裁、或いはカルト教団的な匂いが(笑)

マリアンヌ:フフフ。確かにそうですね。一時期律動体操でMV作ろうとか考えていましたからね。カルト、嫌いじゃないです・・・こんな事言って大丈夫?次のアルバムは「マリアンヌの経典」とか。惹かれるのよ、アブノーマルな感じに(笑)

清谷:普通のバンドだと表面は仲良しクラブ的でも、実はリーダーの独裁だとかありがちだったりするけど、キノコホテルの場合は初めからリーダー独裁を標榜しているところが、寧ろ清々しい(笑)

マリアンヌ:そうですね。自分がやり易くするために譲れないところですね。でも実際のパートのアレンジなどは、方向性だけ指示してある程度は各々に委ねる部分も多々ありますよ。今はいいバランスでできていると思います。

清谷:外部からゲストプレーヤーを入れたりすると目新しさが出たり、イメージをいじれたりしますが、それはある意味安直な道ですよね。

マリアンヌ:無精者なもので、人に頼むのが逆に億劫なの。色々説明もして練習したりしなければならないじゃない。それがすごく面倒くさい。だったら自分で頑張ってできることは、自分でやろうと。だからストリングスが欲しいと思えばワンパートずつ自分で弾いてひたすら多重録音するやり方を採ってしまう。何て効率が悪いのかしらと思いながらそれが楽しい。ひとりオーケストラですよ(笑)エンジニアさんはたまったものじゃないでしょうね。

清谷:バイオリンは昔取った杵柄。

マリアンヌ:普通はプロの方を呼びますよね。でも手間もお金もかかるからワタクシがやるわ!と言って強行してしまうんです。で、あとから死ぬ程の苦しみを味わう羽目になるんですけども。

清谷:でもそれが、キノコホテルらしさになっているのではないでしょうか。話は変わりますが、モデルの故山口小夜子さんがお好きで、影響も受けたそうで。

マリアンヌ:昨年彼女のドキュメンタリー映画「氷の花火」で、昔の映像をきちんと見たのは初めてでした。確か、ファンの方が前売券をプレゼントして下さったの。それまでポスターとかスチルでしかお姿を拝見したことがなかったので。

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