1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

60代も夢中「キノコホテル」とは?(下)

Japan In-depth / 2017年1月31日 21時34分

清谷:山口小夜子さんが昔対談で「私は随分長いこと『山口小夜子』をやっていますと話していたんですが、他のモデルがおかっぱで切れ長のメイクをしても『山口小夜子』にはなれない。ぼくはその昔、一度だけ彼女をお見かけしたことがあり、山口小夜子回顧展と連動した資生堂のイベントで彼女に関わったメイクやカメラマンの方々からお話を聞く機会があったのですが、『山口小夜子』は代用が効かない唯一無二の存在であり、それを彼女は私生活でも演じていたような節があるように思えました。回顧展に行って、こういう人はもう出ないなぁ、と思っていたらマリアンヌさんを知って、「いたよ、こんなところに!」と思った次第です。

マリアンヌ:それは恐れ多すぎますけど(笑)

清谷:でも、他にマリアンヌさんのような、ある種特異な存在感のある人はいないと思います。職業「マリアンヌ東雲」みたいな。

マリアンヌ:それは私も自惚れているわけでなくて、正直周りを見回して、キャラクターや方向性が類似の人はいないし、お会いした事もないですね。自分がそれほど特殊であるとも思っていないんですけど、今流行っているもののスタンダードとは離れたところにいるから、そう感じるのかもしれませんね。

清谷:ハードロックのKISSやヘビーメタルの聖飢魔IIとかだと、メイクを落とせばそのキャラクターから素に戻れるし、街であっても誰が見てもわからない。でもマリアンヌさんはそうはいかないですよね。ミリタリールック着ていなくてもマリアンヌ東雲として仕事をしている部分と、素の部分の分離が難しいでしょう。

マリアンヌ:そうですね。幸い、そこまで有名人でもないので今のところ日常に差し障りはほとんどありませんが、そこがファジーであるがゆえに息苦しさを感じる場面が全くないわけでも無く・・・。そもそもワタクシの場合は素の部分と、マリアンヌ東雲として世間に出ている部分が、言動にしてもメンタリティにしてもあまり変わらないので。

清谷:敢えて類似性を探すと大川興業の大川総裁に近いのかな。大川さんとは過去何度かお仕事をしたことがあるんですが、あの人もある意味怪人ですが、あまり素も変わらない感じで。なにか同じような匂いがするんですが。

マリアンヌ:アハハハハ。でも結局マリアンヌ東雲を通して、なりたい自分として生きていけている実感はそれなりにあるかも知れません。欲を言えばキリがないですけどもね。

清谷:以前英国ツアーをされましたが、むしろキノコホテルはフランスの方が親和性が高いのでは、と思うのですがいかがでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください