対北「敵基地反撃能力」必要 小野寺五典元防衛大臣
Japan In-depth / 2017年5月22日 15時0分
■ 敵基地反撃能力
具体的な自衛隊の装備について小野寺氏は、「(現状)飛んできた爆撃機を打ち落とすための航空自衛隊の地対空ミサイルや陸上自衛隊のミサイルがある。また相手の軍艦を無力化するための地対艦ミサイルや潜水艦の攻撃もある。」と自衛隊の能力を説明した。しかし自衛隊の現在の装備は、射程が「短いもの」のみであり、「長距離を飛んで直接相手のミサイル基地をたたくものはない。」と指摘した。
対して米軍は、トマホークという巡航ミサイルをはじめとする長距離射程のものも装備している。「(自衛隊が)アメリカのようなすべての装備を持つのは難しいが、日米の協力の中で何が日本にとってコスト的にも能力的にもいいのか、選んで装備していくことが大事だと思っている。」と述べた。
また、小野寺氏は「飛んでくるミサイルを打ち落とす」のは高い性能が必要なことと莫大な予算がかかるのに対し、「反撃する」能力はそれほど多くの予算を必要としない、と指摘した。そのため、「守っていくことと併せて反撃をする能力を持つ」ことは相対的に低予算で済み、かつ「日本の抑止力を格段に高める大きな役割を持つ」と述べ、「敵基地反撃能力」保有の必要性を強調した。
この記事は、 ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」(2017年5月13日放送)の要約です。
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