都議選千代田区 ドン後継vs小池氏の愛弟子
Japan In-depth / 2017年6月14日 11時0分
安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト)
「編集長の眼」
東京都議選まで一ヶ月を切り、最大の注目区と呼び名の高いのが千代田選挙区だ。何しろ今期で引退する都議会のドン、内田茂都議のお膝元であり、区長選に引き続き、小池都知事との代理戦争の場となっているからだ。
ドン後継は27歳の中村彩候補、自民党の公認を得ての出馬である。対する都民ファースト会公認候補は、元警視総監・現駐ミャンマー日本大使の樋口建史氏の長男、樋口高顕(たかあき)氏34歳。第3の候補は、無所属候補の須賀かずお氏。三つ巴の戦いとなる。
樋口候補に話を聞いた。
Q今回立候補に至った経緯は?
A18歳~19歳の時、小池氏の元でインターンを4年間経験しました。2005年の郵政選挙でもお手伝いさせて頂き、全然分からない練馬と豊島区でしたね。昨年の都議選の時も、1ヶ月ほどボランティアでお手伝いをしていました。今年の1月2月の区長選挙の時にも1週間ほどお手伝いをして、見ていて思ったのは、郵政選挙の時と都知事選の時は雰囲気が非常に似ていたんです。区長選は地元密着で地元の中での動き、でも都知事選の時は大きな選挙区じゃないですか。区長選の時は郵政や都知事選の時ほどの風はなかったですね。
小池氏をずっとそばで見てきた樋口氏、小池哲学を知らず知らずに身につけているとも言える。
Q自民党陣営はまだまだ小池氏の風は吹いている、と言ってましたよ?
Aまぁ、みんなそう言いますよね(笑)私は風は感じていないのですが、街頭で、「がんばれ!」とチラシを受け取ってもらう率が高いんです。自分がかつて選挙ボランティアをやっていたときも、こんな声のかけられ方はなかったし、郵政や都知事選の時ほど大きな風というよりは、(住民のみなさんの)たまっている静かな不満や鬱憤みたいなものを感じるんです。
Q皆さん、政治に何を求めていると感じますか?
Aそれは子育てでも高齢者対策でもなく、「クリーンな政治」なんです。クリーンな政治をしてほしい、という有権者の皆さんの声を体で感じますね。
Q今回の選挙で一番訴えたいことは何ですか?
A切り口としては「居ずまいを正しましょう」、ということです。それは24年前に小池も言っていた、古い政治体質を変えましょう、ということに繋がるんですよね。古い政治を変えよう。まずは、姿勢を正す。そのあと政策がついてくると思っています。
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