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インドネシア潜在テロリスト六百人

Japan In-depth / 2017年7月9日 12時7分

さらに6月30日にはジャカルタ南部クバヨラン・バルにある国家警察近くのモスク(イスラム教施設)で警察官が刃物を持った男に襲撃された。警察官は負傷したものの、犯人はその場で射殺された。

7月4日には同じ南ジャカルタにあるクバヨラン・バル警察署の外柵にISの旗が掛けられているのが発見され、撤去された。警察によると旗の近くには手書きの脅迫状が残されており「ジャカルタをマラウィのようにする」と記されていたという。

■  ISの拠点作りに関係か

マラウィとはフィリピン南部ミンダナオ島の地方都市の名前で、フィリピンのイスラム武装テロ組織にISシンパの外国人メンバーが合流して、フィリピン軍と激しい戦闘を5月23日以来繰り広げている。フィリピンのドゥテルテ大統領は同島周辺一帯に戒厳令を布告し、軍を増強して掃討作戦を続けているが、テロ組織側が住民を人間の盾にとるなどしているため事態は膠着状態に陥っている。

マラウィでの戦闘にはインドネシア人を含む多数の外国人のISシンパが参加「マラウィをISの東南アジアでの拠点にしよう」と画策しようとしたとされる。ジャカルタで発見された脅迫状にあったように、マラウィでの戦闘の長期化を受けてジャカルタ、つまりインドネシアでもISが東南アジアでの拠点作りを進めようとしていることは十分ありうることで、インドネシア治安当局は警戒感を一段と強めている。

ISがインドネシアを狙うその理由として

①  イスラム教徒が多数在住

②  急進派、武装組織、テロ予備軍の存在

③  群島国家で海路の密入国が容易

などが挙げられると地元新聞社記者は指摘する。

最近のインドネシアでのテロにはかつてのJIとは別の組織でIS信奉者が中心となった新興テロ組織「ジャマア・アンシャル・ダラワ(JAD)」が関わっているケースが増えている。

このJADの壊滅を目指す治安当局は、対テロ特殊部隊「デンスス88」や国家情報庁の協力でカンプン・ムラユ事件以後全国で36人を反テロ法違反容疑で逮捕、複数のテロを未然に防いだとされる。

■  テロ監視対象600人の衝撃

7月7日に国家警察報道官は「現在テロリスト候補者、IS共鳴者などのテロ予備軍を含め全国、外国滞在者など約600人をリストアップして警戒監視を続けている」と発表した。これはこれまで法務司法省が「テロ容疑者」として指名手配していた83人を大幅に上回る数字で(83人は600人に含まれる)、インドネシア社会は大きな衝撃を受けている。

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