「希望の党」小池氏は全面関与を
Japan In-depth / 2017年9月24日 17時1分
安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト)
「編集長の眼」
【まとめ】
・衆院解散が早まり、若狭氏、細野氏は新党設立に奔走。党名に「希望の党」が浮上。
・参加する国会議員の中に知名度ある人はほとんどおらず、候補者選定も遅れ気味。
・このままでは新党の躍進は期待薄、小池氏の全面関与が不可欠。
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「小池新党」の名前を「希望の党」で調整、との報道があった。小池氏主宰の政治塾「希望の塾」から取ったのだろう。「小池新党」なのだから、小池氏の色が無ければそもそも意味がないので当然と言えば当然、驚きはない。
「ファースト」の4文字はどこに行った?との声もあろうが、あまり党名が長くなるのも考えものだし、「希望」に「ファースト」を付けるのも違う気がするので、さてどうなるか。
名前はさておき、問題は「小池新党」、現時点では「若狭・細野新党」のメンバーだ。若狭勝氏、細野豪志氏、この2人以外、正直全国区レベルで名の通った議員はほとんどいない。名前が挙がっている中で名の通っているのは、せいぜい元防衛副大臣だった長島昭久氏と渡辺喜美氏ぐらいのものだろう。
▲写真 若狭勝主義院議員 出典:若狭勝HP
▲写真 細野豪志衆議院議員 flickr : IAEA Imagebank Photo by Giovanni Verlini
▲写真 長島昭久衆議院議員 出典:長島フォーラム21
▲写真 渡辺喜美参議院議員 出典:渡辺喜美 facebook
ここにきて、小池百合子都知事の新党への関与の度合いがクローズアップされてきている。各メディアも、やれ共同代表だの顧問だの、肩書予想に喧しい。小池氏が煙に巻いているから当然そうなるのだが、これこそ彼女得意のメディア操縦術といえよう。
ぎりぎりまで引っ張ればその間メディアは延々と報道し続けねばならない。ワイドショーに格好のネタを提供してくれているわけで、各テレビ局は扱わない訳に行かないのだ。というか、感謝しこそすれ、文句を言う筋合いのものではない。
しかし、先に述べた通り、どうにもこの新党、知名度もさることながら何が売りなのか今一つ国民に浸透していないのだ。それもそのはずまだ政党そのものが設立していないのだから無理からぬ話だ。
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