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歪んだ世界の日本観4 日本の女子中高生の13%が援交?

Japan In-depth / 2017年10月16日 21時55分

歪んだ世界の日本観4 日本の女子中高生の13%が援交?

古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

「内外透視291回」キンモンス対談

【まとめ】

・2015年国連特別報告者が日本の女子中高生の13%が援助交際していると言ったが、真実からは程遠い。

・2016年には別の国連報告者が、日本のメディアは安倍政権にコントロールされていると言った。

・一方、欧米人の日本報道は事実を直視し中立であるべきと指摘する人も増えている。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明と出典のみ記載されていることがあります。その場合はjapan-indepth.jp/?p=36741で記事をお読みください。】

古森:2015年10月、国連の特別報告者、ブーア=ブキッキオ氏という女性が日本へ来て、援助交際についてとんでもないことを言いましたね。

Photo by Council of Europe

キンモンス:日本の女子中学・高校生の13%が援助交際をしていると言っていました。私が調べて計算したところでは、高校生の13%なら21万人、中学生なら20万人というとんでもない数字になります。日本の男性にはそんなに遊んでいる時間があるのでしょうか。もちろん援助交際は絶対にないとは言っていない。あり得ることではあるけれど、報道されている数字の100分の1にもならないでしょう。

古森:いままでキンモンス先生が話されてきたのは、欧米のジャーナリズムが、事実ではないことも含め、日本の姿をいかにゆがめて報道しているか、それは構造的には、日本は自分たちに及ばない国なんだという偏見による、あるいは偏見をより強めるためのものだということでした。

しかし、国連の人間が援助交際についてそういう誤った認識を堂々と語るということは、先生が指摘されているような偏見とかゆがみというものがジャーナリズムの次元にとどまらず、学者、専門家の中にも強くあるということです。ジャーナリズムとアカデミズムが車の両輪のようにタンデムになり、そこに政治(ポリテイクス)が絡んで日本の負のイメージが形成されているとしたら、これは大問題ですよ。

昨年つまり2016年4月に来日したカリフォルニア大学アーバイン校のデビッド・ケイ教授が、日本のニューズメディアは安倍政権にコントロールされ、バイアスがかかって歪んでいるとしゃべっている。彼は国連特別報告者の一人です。そんな話を誰から聞いたのかと思ったら、元経済産業省の官僚で、テレビで「アイム・ノット・アベ」というフリップを掲げた古賀茂明とか、鳥越俊太郎とか極端な人ばかりでした。

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