次期首相候補にマハティール氏浮上
Japan In-depth / 2017年12月24日 0時56分
大塚智彦(Pan Asia News 記者)
「大塚智彦の東南アジア万華鏡」
【まとめ】
・2018年8月までに予定されるマレーシア総選挙。与党はナジブ首相の再選目指し、野党はマハティール元首相指名する方針。
・しかし、野党連合の足並みが乱れており統一候補を決定に時間がかかっている。
・総選挙に向けてマレーシア政局は本格的に流動化。
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2018年8月までに実施が予定されているマレーシアの総選挙でナジブ首相の再選を目指す与党連合「国民戦線」に対抗して、政権交代を目指す野党連合「希望同盟」がこのほど総選挙対策会合を開催し、総選挙で勝利した場合の首相候補としてマハティール・ビン・モハマド元首相を指名する方針を固めた。
写真)ナジブ・ラザク首相
出典)NAJIB RAZAK.com
しかし、野党連合を構成する野党4党のうち、最大勢力である国民正義党(PKR)がマハティール氏の首相候補指名に難色を示すなど足並みの乱れが早くも露呈するなど、大型汚職疑惑を交わし再選で政権基盤の盤石化を狙うナジブ政権に追い風となりかねない状況となっている。
野党の国民正義党(PKR)と国民信託党(PAN)、民主行動党(DAP)にマハティール元首相が結成した新党「統一マレーシア人民党(PPBM)」を加えた4党からなる「希望同盟」は12月初めに開催した4党幹部会合で次期総選挙対策を検討した。
その結果、総選挙で勝利し政権獲得が可能になった場合、首相候補としてマハティール元首相、副首相候補としてPKRのワンアジザ代表を指名する方針や各選挙区での4党候補の選挙協力を行うことなどでほぼ合意に達した。
ところが現地紙「スター」などによると、正副首相候補の選定に関してはPKRを除く3党の間では一致、合意に達したものの、PKR内部では不満が多く、「野党連合としての完全合意はまだ得られていない」と報じた。
PKRはワンアジザ代表が副首相候補に挙げられているものの、党内には「なぜ副首相候補なのか、独自に首相候補を出すべきだ」との意見が根強く、さらに「マハティール氏はすでに過去の人である」「過去の経緯を考慮すればマハティール氏の支持は難しい」との声も出ているというのだ。
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