インドネシア、刃物男教会襲撃 宗教対立激化

Japan In-depth / 2018年2月14日 16時57分

インドネシア、刃物男教会襲撃 宗教対立激化

大塚智彦(Pan Asia News 記者)

「大塚智彦の東南アジア万華鏡」

           

【まとめ】

・異教間事件続発の中、またキリスト教会襲撃事件が発生。

・選挙イヤーで起きた事件は大きなニュースに。

・政府が「安心」強調し、沈静化図る背景に広がる“不安”。

 

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インドネシアのジャワ州中部にあるジョグジャカルタ・スレマンにあるカトリック教会で2月11日、ミサの最中に刃物を所持した男が侵入、聖職者や警察官ら4人が負傷する事件が起きた。

図)インドネシア ジャワ州
出典)グーグルマップ

 

犯人は駆けつけた警察官に足を撃たれて病院に運ばれた。命に別状はないが警察では回復を待って犯行動機などの捜査を本格化する。

 

現時点では犯行の動機や犯人の政治的、宗教的背景などは明確には判明していない。しかし日曜日の朝のキリスト教のミサの時間帯を狙った犯行であることや聖職者や教会関係者を斬りつけていることなどから、キリスト教をターゲットにした宗教に絡む事件との見方が強まっている。

 

ミサに立ち会っていた目撃者の証言などによると、同日午前7時に始まったミサが約30分経過し、聖職者やミサ参列者が一同に聖歌を歌っている時に、黒いTシャツを着た男が教会内に侵入。長さ約1メートルの日本刀のような刃物を所持しており、教会前部の祭壇近くにいたロモ・エドムンド・プリ―司祭に斬りかかった。

 

男は教会の前庭で子供と一緒にいた教会関係者に襲い掛かり負傷させたが、子供は無事だったという。インドネシア地元民放テレビ局などが流した、教会内で参列者が撮影した事件の動画には男は何かを叫びながら斬りつけ続け、参列者が後方に逃げる様子が映っている。

 

襲撃の様子 動画 Twitter:


https://twitter.com/adharves/status/962534464613068801

 

その後の調べでスリヨノ容疑者と身元が判明した男は、駆けつけた警察官の説得にも応じなかったため、警察官に足を撃たれ倒れこんだところを逮捕された。逮捕の際に警察官1人も負傷したという。

 

インドネシアの各メディアは11日正午前から一斉にこのキリスト教会への襲撃事件のニュースを流しはじめ、死者がいなかったにも関わらず、大きく扱った。

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