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IOCよ、スポーツに政治持ち込むな

Japan In-depth / 2018年2月15日 11時15分

スイス戦での試合会場では、政治利用した文在寅、金正恩の妹・与正と金永南、そしてIOCのバッハ会長が揃って「ある種の政治的期待」を持ちながら見守っていた。だがその邪(よこしま)な「期待」は実現しなかった。

写真)南北合同チームvsスイス戦を観戦する文在寅韓国大統領夫妻(中央)とIOCバッハ会長(その右)、北朝鮮金与正氏(右)

flickr : Republic of Korea

 

試合後彼らは、4年間に渡って韓国選手が行ってきた血の滲む努力と、踏みにじられた心の傷を癒そうとする言葉すらかけなかった。もちろんルールの遵守と公平性を求めるスポーツ精神を強調することもなかった。 北朝鮮の「ゴリ押しオリンピック参加」を認めた功績でバッハ会長は北朝鮮から招待されている。

 

■ 平昌五輪の政治偏向を批判する日本の世論

日本では多くの人が東京五輪に繋がるものとして平昌五輪に期待を膨らませていたが、露骨な「政治五輪」となったことで落胆している。在日同胞も今ひとつ盛り上がらない。

韓国女子アイスホッケーチームを無理やり「南北合同チーム」としたIOCの暴挙は、日本の国民を驚かせた。これまで素朴に「スポーツの祭典」と思っていた人たちも、あからさまな政治利用を見せつけられ、「五輪精神」とは何かを問い直さざるを得なくなったと語っている。

写真)北朝鮮の応援団  出典)flickr : Republic of Korea

 

日本で有名なスポーツジャーナリストである二宮清純氏は次のように批判した。

「今回(平昌五輪)は本当に政治色が強いですね。ご存知のようにIOCは政治的プロパガンダの一切を禁じているんです。それなのに今回政治色が強かった。合同行進にしても女子アイスホッケーの合同チームにしてもこれを推進したのはバッハさんですよ。今後東アジアでは東京、北京などで五輪が開催されるのだが、その度にこのような政治利用が行われればたまらない。それが五輪のあるべき姿なのかは非常に疑問だ」(2018・2・11フジTV「新報道2001」)と語った。

五輪はこれまでも「商業主義」に走りすぎるとして批判を浴びてきたが、今回の平昌五輪はそこに「政治五輪」とのレッテルまで貼られてしまった。平昌五輪が「平壌五輪」と揶揄され、一部ではスポーツを利用した「金正恩独裁の祭典」とまで言われている。ある意味でヒトラー時代の「ベルリン五輪」を想起させられたと語る人もいる。

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