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新イージス艦名「よしの」なら中国への配慮必要

Japan In-depth / 2018年5月3日 18時0分

イージス艦向けでは前例艦名は35隻分しかない。軍艦で使われた山岳艦名は34隻、それに護衛艦としての新艦名「しらね」を足すとそうなる。

実績がある山岳艦名は次の35隻分である。

磐城 富士 (三笠) 浅間 吾妻

高千穂 畝傍 吉野 新高 春日

筑波 生駒 鞍馬 (金剛) 比叡

榛名 (霧島) 赤城 天城 葛城

笠置 阿蘇 古鷹 青葉 衣笠 (妙高)

那智 (足柄) 羽黒 高雄 (愛宕)

(鳥海) 摩耶 伊吹 しらね

( )内は海自現役艦船のため使えない

その上で使える艦名は20隻分だ。ここでは現用イージス艦で使われている艦名6隻分と不運から忌避される「畝傍」、日本領域外の地名となった「新高」、未成、戦績なしで沈没、処分された「天城」ほかを抜くとそうなる。

▲写真 1886年10月ル・アーヴル港を出港する日本巡洋艦「畝傍(うねび)」 出典 パブリックドメイン

そのうち特に活躍した有名艦は11隻分である。「吉野」「赤城」「比叡」「榛名」と条約型巡洋艦中の7隻分を足したものだ。これが候補となるだろう。

防護巡洋艦:吉野

旧巡洋戦艦:赤城   比叡   榛名

条約型巡洋艦:古鷹 青葉   衣笠   那智   羽黒   高雄   摩耶

「赤城」は建造中に空母改装、「比叡」「榛名」は戦艦に種目替え

▲写真 1942年4月 インド洋作戦中の「赤城」の飛行甲板 出典 パブリックドメイン

▲写真 1945年7月28日 江田島小用海岸で爆撃を受ける「榛名」 出典 Denver Applehans, U.S. Navy

 

■ 「あかぎ」に釣り合うのは「よしの」しかない

そのうち新イージス艦名での本命は「あかぎ」「よしの」となる。まずは11隻中では最大の功績を持つためだ。「赤城」は真珠湾攻撃での旗艦であり主力である。また「吉野」は日清戦争で帰趨を決めた黄海海戦での殊勲艦である。

▲写真 1941年12月6日 真珠湾攻撃に向う南雲機動部隊(左より赤城・比叡・霧島) 出典 パブリックドメイン

▲写真 1892年「吉野」 日本海軍の巡洋艦(二等巡洋艦)、吉野型防護巡洋艦の1番艦 出典 パブリックドメイン

特に海自は「あかぎ」を使いたい。太平洋戦争での日本軍艦5隻を挙げれば必ず「赤城」は含まれる。そして、それが使えるイージス艦や相当する高級艦の建造はしばらくはない。現実的にはここ30年で最後の機会である。「いま名付けなければならない」と考える。

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