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自衛隊制服は中国製で構わない

Japan In-depth / 2018年5月18日 11時48分

▲写真 正帽 官給帽子はどうしようもない。 提供:筆者

▲写真 正帽ハチマキ ハチマキはフニャフニャのスチール枠に裏綿打ちビニールである。対して写真の私物は錆びない竹フレームであり、汗は吸っても垂れない本革が巻かれている。屋根の白布も簡単に交換できる。提供:筆者

そのような制服をわざわざ高価な国産品にする必要があるか? そういうことだ。

ある種、どうでもいい服である。それなら海外製でよい。かつて日本でも以前は既製紳士服点が売る北朝鮮製スーツが流行っていた。自衛隊も同じように北朝鮮やカンボジア製制服を与えればよい。

 

■ 官給制服は高額・低品質

第2の理由は低品質だからだ。

官給制服は「安かろう悪かろう」だ。アイロンの持ちは悪く、生地は限りなく薄く下着の柄が透ける、通気性は悪く、儀式前には毛羽立ちの始末が求められる。

▲写真 第二種ワイシャツ 幹部自衛官は貧乏くさい官給品をほぼ着ない。筆者は15年勤務したが貸与夏服は袖も通さず封入りのまま返納。貸与冬服も入隊後に2ヶ月着ただけで返納した。肩章付き官給ワイシャツは一着も開封せず4着に達した。(これは返還義務なし)粗雑なサイズ指定から判るように首周りと袖長は選択できない。 提供:筆者

だから制服を常用する幹部は私物を買う。自由経済で作られる私物服は最高だ。ノーアイロン、自宅洗濯機で水洗い可能、ズボンはツータック・アジャスター付、しかも下着透視対策の極薄ナイロンの内張りがある。また機能繊維で通気性が高く、高級長繊維なので毛羽も立たない。

これは帽子も靴も作業服も同じだ。かさばらない折畳タイプ制帽、磨かなくても光る靴、膝痛に優しいクッション靴底、酷暑室内用の絽の半袖作業服やカーハートFR相当の防火繊維採用作業服がある。

▲写真 磨かなくても光る靴。表面に厚い透明層がある。これは陸海空自衛隊で非儀礼時に結構履いている。 出典 MARLOW WHITE

これは縫製メーカーが悪いのではない。「どうせ戦争では使わない制服だからとにかく安く」「幹部は私物を買うからそれでよい」と仕様を切下げた結果だ。*1そのような低性能品をわざわざ高額になる国産品として使うべきだろうか?

官給品は海外製でよい。さらにいえば、喪服を作っているような国に発注すれば既存品よりも安い価格で水洗い可能、ノーアイロン、ツータック・アジャスター付きの官給制服が入手できるだろう。

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