体罰・パワハラについての一考察
Japan In-depth / 2018年5月25日 15時0分
為末大(スポーツコメンテーター・(株)R.project取締役)
【まとめ】
・信頼関係がある中での体罰は選手を成長させることがある。
・信頼関係があったから体罰を行なっていいとは思わない。
・例外を認めると必ず悪用が出るので一様に体罰を禁止するしかない。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapanIn-depthのサイトhttp://japan-indepth.jp/?p=40210でお読み下さい。】
体罰について興味深いやり取りがあったので、考えてみたいと思います。(編集部注:以下URLは為末大氏と橘昌幸氏のtwitter上のやりとり)
いじめも含め暴行で警察に任せるのがいいと思う
教師の人権が軽すぎる…博多高校「暴力動画事件」で露呈したこと
#現代ビジネスhttps://t.co/rqAo07sA7Phttps://t.co/rqAo07sA7P
相手がどのような思いかは結局他人にはわからないので、行為で判断するしかないと思います。相手は信頼しているはずだというのもまた、奢りじゃないでしょうか。 https://t.co/PfPL2RosuX
信頼関係があると、何をもって判断されるのでしょうか。またお勤め先で信頼関係のある部下を叩くことはあるのでしょうか? https://t.co/eK9dsK3XeR
ありがとうございます。
・仕事上ではそれほどの信頼関係にはならない
・矯正能力がある子供だからこそ叩く
・叩かれる側が後々理解したかどうかが信頼関係の基準
ということで理解しました。後でブログで書いてみます https://t.co/dopH5pADOO
これらのやり取りで浮かんだ私の疑問は以下のものです。
・信頼関係はどうすれば確認できるのか
・人は人を矯正することができるのか
・いつまでが子供なのか
・体罰が全て悪いとは限らないとしたら、具体的にどのようなルールを適用すべきか
▲写真 イメージ図 出典:pixabay photo by sasint
信頼関係があり、その際に行われる体罰(圧力を含む指導)は選手を成長させることがあるというのは確かにあるのかもしれません。長期的に、またその人個人の人間性が高まる点は賛同できませんが、短期的に競技力は向上する可能性はあります。ただ、肝心の信頼関係があるかどうかはどうやって測定したらいいのでしょうか?
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