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マレーシア中国離れ 高速鉄道計画中止

Japan In-depth / 2018年6月3日 13時54分

マハティール首相の「中止決定」の背景にはまだ入札前であることも影響したという。

▲写真 マレーシアのナジブ大統領と中国の習近平国家主席(2016年11月)出典:Najib_Zazak

マレーシア国内の駅予定地周辺では中国が関係するインフラ整備案件が複数進んでいる。たとえば、主要駅となるマラッカでは沖合に約550haの大規模埋め立てが地元企業と中国企業によって進められている。埋立地には商業施設、マンション、工業団地などを誘致する方針で、鉄道計画が白紙になったことで今後開発を中国側が継続するのかが注目される。

このように今回のマハティール政権の大型インフラプロジェクト見直しは、ナジブ前政権の中国への過度の依存を再検討するもので、今後もマレーシアの「中国離れ」は加速するものとみられている。

マレーシアでの巨大プロジェクトを「一帯一路」の要の一つと位置づける中国政府が、こうした新政権の「中国離れ」にどう対応するか、今後の両国関係からも目が離せない。

トップ画像/クアラルンプールの街並み 出典:photo by Slices of Light

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