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深まる文在寅・金正恩の「野合」

Japan In-depth / 2018年6月7日 18時4分

 

「金・文秘密会談」への流れ

 

文在寅大統領が「金・文会談」を緊急に要請したのは、「非核化仲裁者・文在寅」の仮面が剥がれたことと関係している。その引き金は、5月16日に出された金桂寛(キム・ケグァン)北朝鮮第1外務次官の「一方的な核放棄を強要すれば首脳会談を再考するしかない」との「談話」だった。

 

この談話が出された後、トランプ米大統領はすぐさま文大統領に電話をかけ(5月20日)、「北朝鮮の言っていることと文大統領がこれまで米国側に伝えてきたことの間には大きなギャップがある。一体どうなっているのか」と問いただしたという。しかし文大統領からは満足のゆく回答を得られなかった。

 

これでトランプ大統領はこれまでの文在寅政権の「米朝仲裁」が「非核化問題で北朝鮮有利に運ぶための陰謀的仲裁」との心証を深めた。それは5月22日(現地時間)の米韓首脳会談でのトランプ大統領の対応に示された。

写真)韓国文在寅大統領と米トランプ大統領 2018年5月22日

出典)flickr : White House (Official White House Photo by Joyce N. Boghosian)

 

トランプ大統領は、首脳会談に入る前に異例とも言える記者会見を開き(34分間)文大統領を試した。そこで「2回目の中朝首脳会談後に金正恩は変化したと思うがあなたはどう思うか」との質問を文大統領にぶつけた。この質問に文大統領はまともに答えず頓珍漢な返答をし、北朝鮮の非核化約束が米国の求めるCVID(complete,verifiable,irreversible,dismantlementの略「完全で検証可能かつ不可逆的な非核)の意」)であるかどうかも曖昧にした。北朝鮮よりの「陰謀的仲裁」があからさまになった瞬間であった。

 

この会談時、トランプ大統領の表情には嘲弄・不快感・傲慢さがはっきりと見えた。文在寅大統領を記者たちの前で「ディス・イズ・ア・グッドマン(This is a good man)」と皮肉った。これは一国の大統領の面前で使う表現ではない。そして「6月12日に会談が開催されない可能性がかなり高い」との衝撃的発言が飛び出したのである。この記者会見後の単独会談は、通訳を伴っただけのわずか21分(通訳時間を除けば10分文大統領の発言はわずか2~3分といわれている)という異例の短かさで終えた。文大統領が「仲裁役」から外された瞬間だった。

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